目次
今回のテーマ
この記事では命令文とは一体何かということからその特徴と作り方、丁寧な命令文、否定の命令文までを解説します。
では早速まいりましょう!
命令文って何?
命令文は「起きなさい」「手を洗ってください」などの「~してください/~しなさい」を表現する形で、次のような文のことです。
Stay here.
この二つから命令文の特徴として次のことがわかります。
まずここを押さえよう!
*命令文には主語がない
*命令文は動詞の原形で始まる
命令文には主語がない
Be quite という文には主語がなくいきなり Be という動詞で始まっています。
この主語がないというのが命令文の特徴の1つです。これは日本語でも同じことですね。
えっ,でも「○○ちゃん,ちゃんと片付けなさい」っていうときの「○○ちゃん」 はどうなるの?
それはただの「呼びかけ」であって,「ちゃんと片付けなさい」の主語というわけではないんだよ。
命令文には動詞の原形を使う
Be quite では Be という動詞の原形が来ています。Stay here の Stay も原形です。
それではこの点について be動詞と一般動詞(be動詞以外)に分けてもう少し詳しくみていきましょう。
be動詞の命令文
You are a good boy(あなたは良い子ですね)の命令文を考えみます。
命令文では主語がないのですから単純に You を取って Are a good boy とすれば命令文になりそうですが...
そうは問屋が卸さないんだったね?
そう、もうワンステップ必要だったね。
そのステップとはそう、
動詞を原形に変える
でした!
Are a good boy の Are を原形にすると Be ですから完成形はこうなります。
Be a good boy.(良い子であれ)
では他の例でも確認しておきましょう。
You are always calm → Be always calm(いつも心を落ち着けて)
ちょこっとメモ
命令文で有名なものとして,
Boys, be ambitious.(少年よ大志を抱け)
があります。
この文のBoys は「命令文には主語がない」でも触れた「〇〇ちゃん」と同じ呼びかけです。
見分け方はコンマ(,)があるということも一つですが,文法的に決定的に異なります。もし命令文でなければ Boys are ambitious となります。
一般動詞の命令文
一般動詞の命令文でも動詞を原形に変えます。
ただし、be動詞と違い基本的に一般動詞は現在形と原形が同じ形ですので主語を取るだけで命令文になります(三単現の s がつく場合 現在形 = 原形とはなりません)。
You run fast.(走るの速いね)
→ Run fast.(速く走って)
You have courage.(勇気があるね)
→ Have courgae.(勇気を持て)
よし、わかった!
丁寧な命令文
文の前か後に please をつけることで丁寧な命令文になります。
(後ろにつけるときは直前にコンマ(,)を置きます)
Run fast(速く走れ)
→ Please run fast. / Run fast, please.(速く走ってください)
否定の命令文(~するな)
ここでも一般動詞とbe動詞に分けてみていきましょう!
一般動詞の場合
命令文の前に普通の肯定文を否定文にする方法を思い出してみてください。
一般動詞の肯定文を否定文にするにはどうするんだったっけ?
たしか、don't を使うんだったよね。
たとえば、You play tennis を否定文にするには don't を加えて、
You play tennis. → You don't play tennis.
とするのでした。
*否定文について詳しくはこちらの記事で!
普通の文から主語を取ると命令文になるということでしたが、否定の場合にもそのまま当てはまります。You don't play tennis を命令文にするにはここから主語の You を取って、
Don't play tennis.
とすれば「テニスをするな」という否定の命令文の完成です。
Don't run(走らないで)← You don't run.
be動詞の場合
ねえねえ、be動詞の場合は?
You are not a fool(あなたはバカじゃない) の主語を取って are を Be(原形)に変えてみると...
Be not a fool.
となりますが、これは間違い。
実は be動詞の場合も Don't が活躍します。
Don't be a fool.
これが正解。
be動詞でも一般動詞でも「~するな/~しないでください」は,
Don't + 動詞(be動詞を含む)
で表現できます。
Don't be noisy(大きな音を立てるな)
丁寧にする場合
丁寧にする場合(~しないでください)は否定の命令文の場合も同じで please を文の前か後につけます(ここでも後ろにつけるときは直前にコンマ(,)を置きます)。
Please don't be afraid.(怖がらないで)
Don't stop here, please.(ここで止まらないでください)
まとめ
今回は命令文の解説でしたが、いかがだったでしょうか?
ここでポイントのおさらいです。
では最後に問題に取り組んで理解度を確認しておきましょう。
確認テスト
次の文を英語になおしてください。
1. 怒らないで(形容詞:怒った=angry)。____ ______ ____.
2. 速く歩いて。___ ___.
3. 走ってください。____ ______.
答え
1. Don't be angry.
2. Walk fast.
3. Please run / Run, please
できましたか?
あとがき
少し内容が多いのでじっくり取り組んでみてください。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡