to 不定詞の基本をマスター!:形容詞的用法の3つのポイント



さて,アウル博士のスーパーバイザー就任に伴い司会進行が私,ゴリに変更となりました。以後,よろしくお願いします。

ゴリさん,分からないことがあったら何でも聞いてくれたまえ。

急に,上から目線!

 

今日のポイント! ○ to 不定詞の形容詞的用法の3つのポイント
○ 前置詞が必要な不定詞

 

目次

 

to 不定詞の形容詞的用法とは

to 不定詞の形容詞的用法の基本ポイントは,

○ 形容詞の役割:名詞修飾すること

○ 意味:「~するべき」「~するための」など

to 不定詞は名詞のに置く

3つです。

これらのポイントを踏まえて例文をみていこう!

例文:

1. I have a lot of homework to do.(やるべき宿題がたくさんある)

2. We have no time to lose.(私達にはぐずぐずしている時間は全くない)

3. I have no one to help me.(私には助けてくれる人はいない)

4. I have no one to help.(私には助けてあげる人はいない)

 

例文の解説

例文1

I have a lot of homework to do.

これは不定詞の基本的な形ですね。homework(宿題)という名詞を後ろから 不定詞 to do(やるべき)が修飾しています。

仮に to do と homework を入れ替えると,I have to do a lot of homework. となり,これは文として成立しますが「たくさんの宿題をしなくてはならない」と別の意味になってしまいます(have to = ~しなければならない)。

そのため to 不定詞は名詞のに置くというポイントが重要になります。

 

 
※a lot of は「たくさんの」という意味。
a lot of が便利な点は後ろにくる単語が
可算名詞(数えられる名詞)でも
不可算名詞(数えられない名詞)でも
良いというところです。
この例題では homework という不可算名詞がきています。

many の場合は可算名詞のみで,不可算名詞の場合には much を使って「多くの」という意味を表します。
 

例文2

We have no time to lose.

この文も不定詞の基本的な形で,no time to lose で「失うべき時間はない」となります。

この例文では noがポイントです。

ポイント1: no

no は not より「強い否定」で not any と同じ意味を表します。

not < not any = no というイメージです。

We don't have time なら「時間はない」

We have no time なら「時間は全くない」

となります(注:ただし「全く」を訳に出さなくても間違いではありません)

ポイント2: 訳

「失うべき時間」とか「失うための時間」というのは日本語として少し変ですね。

「失うための時間」=「失ってもいい時間」と考えて,「失ってもいい時間が全くない」ことから「ぐずぐずしている時間はない」という意味になります。

また,場面によっては「一刻の猶予もない」とも訳せそうです。こちらは no の意味が「一刻の~ない」に出ています。

このように直訳すると日本語としておかしいときは意味を考えて日本語にするというテクニックがあります。訳すというよりも「英文の意味を日本語で表す」という方法です。

 

例文3と4

ほとんど一緒だけど意味が反対というか全然違うよ。

3. I have no one to help me.

4. I have no one to help.

この2つの文で違うのは me だけですが意味は,

3番は「私を助けるための人」→「私を助けてくれる人」で,no one が help me の意味上の主語の役割を果たしています。

4番は「助けるべき人」→「助けてあげる人」で,no one は help の目的語になっています(no one と help を入れ替えて help no one とするとやはり目的語になっています)。

to 不定詞の後の目的語の有無で意味が変わってしまうので注意して!

 
※no one の one は 不特定の人・ものを指す代名詞です。

 

まとめ

今回は to 不定詞の形容詞的用法の解説でしたが,いかがだったでしょうか?

3つのポイントをしっかり押さえて基本をマスターしましょう!

では,今回はこれにて....

 

ちょっと待って,もうひと踏ん張り!

ここでもう一つ例文を追加させておくれ。

5. He has a pen to write with.(彼は書くためのペンを持っている)

to write with の with って何?これいるの?

次の文をみておくれ。

I wrote my diary with a pen.(私はペンで日記を書いた)

この with は「~を持って/~を使って」という意味を持つ前置詞じゃ。

with a pen で「ペンを使って」→「ペンで」という意味になるよ。

一方,

He has a pen to write with. じゃが,仮に with を取って He has a pen to write. としてみよう。 この文では a pen が to write に修飾されるが,例文4と同じで a pen が to write の目的語になるんじゃ。よって意味は,

He has a pen to write. → 「彼はペン書きます」

????どういう意味?

ゼブラくんでなくても意味不明な文になってしまうの。

では,He has a pen to write with. はどうじゃろう?

さっき with a pen という言い方をみたの。to 不定詞は後ろから修飾するんじゃった。to write with は pen を修飾しておるが,目的語にはなってはおらん。

前後を入れ替えて to write with a pen とするととわかりやすいかもしれんの。

このフレーズで a pen は write の目的語にはなってはおらん

そうではなく write with で「~を使って書く」,to write with で「~を使って書くための」となるの。

じゃから a pen to write with は「~を使って書くためのペン」→「書くためのペン」となるんじゃ。

別の例で理解を補強しよう。

「私には住む家がある」を英語にすると,「家に住む」→ live in a house の in が必要になることに注意が必要じゃよ。じゃから,

I have a house to live. ではなくて

I have a house to live in. が正解になるんじゃ。

こういう前置詞は忘れがちになるから注意が必要じゃよ。

 

あとがき

もう踏ん張りの with や in の使い方はなかなか理解しにくいかもしれませんが,目的語になるかどうかを見極めると必要かどうかがわかってきますよ。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡