現在分詞・過去分詞による前置修飾と後置修飾とは?



現在分詞・過去分詞による前置修飾と後置修飾とは?

今回は現在分詞・過去分詞による前置修飾と後置修飾を取り上げるよ。

漢字が多い!

内容は英語だから安心して!

 

目次

 

動詞による名詞の修飾

ところで現在分詞と過去分詞って何さ?

OK!まずそこからいってみよう!

 

現在分詞

現在分詞は [動詞 + ing]という形を取ります。

 

これってどこかで見たことあるような...あっ、進行形だ!

 

その通り!進行形です。

ingの付け方のルールは現在進行形の記事でご紹介しましたが,ただ動詞 ing とするだけでない特殊な場合をここでおさらいしておきましょう。

 

 
※1
通常は動詞にただ ing をつければよいのですが,
1. 直前の母音が短母音(アーやオーのように伸ばさず,短く発音する母音)
2. その短母音にアクセントがあり
3. スペルの最後が子音字(a, e, i, o, u以外の文字)である
という3条件を満たすときは最後の子音字を重ねます
具体例:
run→running(uの発音が短い「ア」,かつアクセントがある)
swim→swimming(iの発音が短い「イ」,かつアクセントがある)
begin→beginning(iの発音が短い「イ」,かつ i にアクセントがある)
hit→hitting(iの発音が短い「イ」,かつアクセントがある)

※2 動詞が e で終わるときは e を取って ing をつけます。
come→coming
freeze(凍る)→freezing など

※3 動詞が ie で終わるときは, ie を y に変えて ing をつけます。
lie→lying, tie(結ぶ)→tying など
 

過去分詞

過去分詞は受動態で使いました。
たとえば go-went-gone の gone が過去分詞になります。
 
動詞は be動詞と一般動詞に分類されます。
そして一般動詞は原形/過去形/過去分詞形の変化の仕方によって規則動詞と不規則動詞にわかれます。
 
規則動詞:語尾に -ed を付けて過去形、過去分詞形を作る動詞
不規則動詞:規則動詞以外
 
規則動詞は基本的には語尾に-ed をつけますが,実はただ-ed をつければいいだけでない特殊なケースがあります。このことについて詳しくは下のリンク先の記事で書きました。

translish.hatenablog.com

 

不規則動詞も完全にでたらめに変化するというわけでもなくいくつかのパターンがあり、下の記事で少し詳しく触れていますのでよろしければお読みください。

englishluke.com

 

ここでは参考までによく使う不規則動詞を表にしてみました。

意味 原形 過去形 過去分詞
読む read read read
切る cut cut cut
叩く hit hit hit
置く put put put
来る come came come
持ってくる bring brought brought
作る make made made
買う buy bought bought
持つ have had had
得る get got got
会う meet met met
つかまえる catch caught caught
話す tell told told
感じる feel felt felt
建てる build built built
見つける find found found
勝つ win won won
失う lose lost lost
打つ shoot shot shot
払う pay paid paid
保つ keep kept kept
去る leave left left
投げる throw threw thrown
飛ぶ fly flew flown
忘れる forget forgot forgotten
見る see saw seen
する do did done
行く go went gone
       
嘘を付く lie lied lied
水平に置く/
卵を生む
lay laid laid
横になる lie lay lain

※最後の3つは間違いやすいので要注意!

 

前置修飾,後置修飾とは

現在分詞,過去分詞は名詞の前後に置くことでその名詞を修飾することができます。

 

イメージ

前置修飾、後置修飾のイメージ図がこちら!

 

前置修飾・後置修飾のイメージ図

☆分詞を前に置く場合を前置修飾

☆分詞を後ろに置く場合を後置修飾

と呼びます。

 

前後のいずれに置く場合も現在分詞・過去分詞が名詞を修飾する形容詞のような働きをします。

 

意味

前後を問わず修飾語として置かれたときの意味は,

現在分詞は「~している」

過去分詞は「~された」

です。

 

むむむ、「~している」と「~された」はどこかで見覚えがあるぞ。

 

そう、現在分詞の「~している」は進行形での,過去分詞の「~された」は「受動態」での意味と同じなんです。

 

使用例

ではこれまでの説明を踏まえて,現在分詞と過去分詞の前置修飾と後置修飾をそれぞれ実例で確認しましょう。

 

現在分詞の前置修飾の例

a running dog(走っている犬)

a moving car(動いている車)

 

現在分詞の後置修飾の例

a dog running in my yard(庭で走っている犬)

a car moving on its own(独りでに動いている車)

 

過去分詞の前置修飾の例

a forgotten memory(忘れられた記憶)

a broken record(壊れた*レコード)

*受動態の意味に従えば「壊された」ですが、英語では故意に壊されておらずただ壊れているときも broken を使います。逆に日本語で「壊された」とすると被害の意味が強く出るため通常「壊れた」と訳します。

 

 過去分詞の後置修飾の例

a memory forgotten by everyone(みんなから忘れられた記憶)

a record broken due to impact(衝撃で壊れたレコード)

 

なんとなく法則が見えるでしょうか?

 

後置修飾の方は後ろに何か続いてるね。

Exactly!

 

 
ポイント
1. 現在分詞・過去分詞の後ろにその動詞と関連のある語句が続くときは後置修飾になる。
例:forgotten by everyone であれば by everyone
※ただし,例外もあります。
例:a paradise lost: 失楽園

2. 後置修飾が該当しない場合
たとえば、put a broken record away(壊れたレコードを片付ける) では away は put away と put とつながっていて broken とは関係がないため前置修飾になっています。
 

まとめ

今回の現在分詞・過去分詞による前置修飾と後置修飾のポイントです!

今日のポイント! ○ 名詞の前後に現在分詞・過去分詞を置いて修飾することが可能
○ 後ろに動詞と関連のある語句が続けば後置修飾

 

あとがき

今回は現在分詞と過去分詞による名詞の修飾をみてきましたが,いかがだったでしょうか?
動詞による修飾を覚えると表現の幅が広がりますよ。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡