ルーちゃんの🐾英語教室

2nd シーズン with はーちゃん:ルーちゃんとゆかいな仲間たちがお届けする夢いっぱいの冒険活劇....ではなく,英語学習に役立つ情報をお届けします!

できる!英作文その2-try の罠



今回も張り切って英作文に取り組んでいきます。あっ,ご挨拶が遅れました,ゴリです。

 

この記事の流れ

この記事ではまず英作文のお題を1つ提示します。

次に間違えやすいポイントを盛り込んだ「よくある間違い例」をお示しし,それを添削していきます。

最後に添削を踏まえた英訳例をお示しします。

注:英作文や英文ライティングの正解は1つではありませんので,英訳例はあくまで1例に過ぎないと考えてください。

英訳例を見る前にぜひご自分でも英作文にトライしてみてください!

 

今回のお題

「その箱を持ち上げようとしたけど無理だった。」

 

よくある間違い例

I tried lifting up the box, but it was impossible.

 

添削と解説

「よくある間違い例」の改善ポイントをそれぞれ解説します。

 

it was impossible

順序が前後しますが,まずこちらから解説します。

これはOKじゃない?

確かにこれは間違いではありません。

ただ,出だしが I ですのでわざわざ it を主語に持ってくる必要はないかなと思いますし,自分の話なのに少し客観的すぎる感じが出てしまいますので,単純に

 

but couldn't.

とするとスッキリします。

主語と動詞はどこにいったの?

主語は前の I から続いていると考えてOK。

消えた動詞の謎は重要なポイントです。

 

ここがポイント! 英語では繰り返しを避けるため,同じ「動詞+目的語」は省略されることが多い

 

じゃあ but couldn't try lifting up ってこと?

そうではなく,lift up の繰り返しを避けていると考えてください。

つまり頭の中では,

but couldn't (lift up the box).

と続くと考えられます。

 

tried lifting up the box

どれどれ訳し戻してみると「その箱を持ち上げようとした」。うん,ゴリさん,やっちゃったね。これは正解だもの。

それがそうじゃないんです。

ここは本当にややこしくて間違えやすいポイントですが,確実に使い分けができるようにしておきたいところです。

 

ここがポイント!
try -ing は動名詞ですので,-ing の部分はたとえば Try it on.(試着してみてください)の it と本質的には同じ働きです。ですから try -ingはその動詞の表す「行為/動作」を「やってみる」と解釈することができます。
一方,try to 不定詞は副詞的用法と考えられ「~するために努力してみる」
と解釈できます。「~するため」というのは「努力」の時制より少し「未来」の話をしているため「不確かさ」が出てくると考えると,動名詞の「実際実行する」に対する不定詞の「トライはしてみる」の違いが覚えやすいかもしれません。

lift up の場合:
現在形
try lifing(動名詞):持ち上げてみる
try to lift(不定詞):(持ち上がるかはわからないけど)持ち上げようと努力する

過去形
tried lifing(動名詞):持ち上げてみた(実行した)
tried to lift(不定詞):持ち上げようとしてみた(実行できたかどうかは不明)

未来形
will try lifing(動名詞):持ち上げようとしてみる(持ち上げる気あり)
will try to lift(不定詞):持ち上げようとしてみる(持ち上げられるかどうかはわからないと思っている)

 

今回のお題は「持ち上げようとしたけど無理だった」ですので,実際は持ち上がっていません。ですから trying -ing ではなく try to でないとダメということになります。

tried lifting up the box → tried to lift up the box

 

ちなみに「その箱を持ち上げてみたらとても重かった」は

I tried lifting up the box to find it very heavy. と表すことができます。

(実際持ち上げてみたので重さが分かる→だから tried lifting up)

 

英訳例

I tried to lift up the box, but couldn't.

 

あとがき

いかがだったでしょうか?try -ing と try to はとても混乱しやすいですが,この記事でご紹介した「to 不定詞」=「少し未来」→「不確かさ」という覚え方は自分でいうのもなんですが悪くはないんじゃないかなと思います。

出たよ,自画自賛!

 

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最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡