今回はThere is/There are と Here is/Here are の基本を解説します!
Here, there & everywhere この神出鬼没ゼブラんくんを及びかな?
ううん、呼んでない(棒読み)...
目次
There is/There are と Here is/Here are について
There is/There are と Here is/Here are は見た目はとても似た構文です。
ですが使い方などに相違点もあります。
詳しくは後でみていきますが、共通点と相違点は次のようになっています。
共通点
☆倒置である
☆後に単数名詞が続くときは is、複数が続くときは are を使う
相違点
☆意味
☆不特定のもの限定の There is/There are、特定のものにも使える Here is/Here are
意味って!!当たり前じゃん!
コホン^^
では There is/There are からみていくことにします。
There is/There are構文
まずは There is/There are の意味からみていきます。
There is/There are の意味は「~があります」
There is/There are 構文の意味はずばり、
何か物が「ある」、人が「いる」
です。
(テーブルの上にコップが1つあります)←物がある
There are people on the street.
(通りに人がいます)←人がいる
質問!There って「そこに」でしょ?
でも意味に「そこに」って言葉が入ってないね?
ここが There is/There are のポイントの1つで、この構文では There に「そこに」という意味はなく、ただ「ある/いる」という意味を表します。
There is/There are の文法
次に下の例文を使って文法構造を解説します。
例文:There is a cup on the table
この文は、
(1) There is
(2) a cup
(3) on the table
の3つで構成されています。
主語はどれ?
やっぱり先頭にあるから There が主語なの?
ぱっと見ると、There (S) is (V) a cup (C) on the table (M)で文型でいうとSVCかなという風に見えます(M: 修飾語=SVOCのいずれにも当てはまらない要素)。
ところが、There は副詞なので文の要素(S,V,O,C)にはなれません。
There is/There are 構文の文法解釈としては
There という副詞が文頭に出てSとVが倒置している(倒置=位置が入れ替わること)
という解釈が正解です。
例文でいうと、
There is (V) a cup (S) on the table
となり S と V が倒置していると考えます。文型でいうとSVの第1文型になります。
*文型についてはリンク先の記事でご確認いただけます。
is は 単数のもの、are は複数のものが続くとき
There is/There are の構文は倒置で is/are の次に来る単語が主語だと説明しました。
一般的なbe動詞の使い方としては主語が単数なら is、複数なら are ですから There is と There are の使い分けは次の例にようになります。
There are cups on the table.(テーブルの上にコップが複数ある)
単数か複数かを決める要素(主語)が後から来るというこの点はちょっと引っかかるかもしれませんが、よくよく考えてみると疑問文でも同じようなことが起きています。
(彼は歩いて学校に行きますか → 彼、徒歩通学?)
Do they walk to school?
(彼らは徒歩通学?)
ほんとだ、主語が出てくる前に単数(Does)か複数(Do)かが決まってるね。
There is/There are は不特定のもの(人)限定
There is/There are の特徴は不特定のものにしか使えないこと。
ですから「そのコップはテーブルの上にある」と言いたいとき,
There is the cup on the table とはいえません。
特定の物や人(例:そのコップ、あの人、僕の時計)の場合には,
The cup is on the table.
というように There is/There are を使わない表現を用います。
There are birds in the park. ⇔ The birds are in the park.
(公園に鳥がいる) ⇔ (その鳥たちは公園にいる)
There are people in the room. ⇔ Those people are running in the park.
(部屋に人がいる) ⇔ (あの人たちは部屋にいる)
There is/There are のまとめ
There is/There are のポイントです!
Here is/Here are 構文
次は Here is/Here are について。
まずは There is/There are 構文との共通点からみていきましょう。
共通点
Here is/Here are と There is/There are の主な共通点として次の2つが挙げられます。
☆ Here is/Here are XXX も XXX がS、is/are がVという倒置構造(文型はSVの第1文型)
☆ is は 単数のもの、are は複数のものが続くとき
こうした共通点がある一方、There is/There are とは意味と使い方(使える場面)は異なります。
では Here is/Here are の意味と There is/There are との決定的な相違点についてみていくことにしましょう。
Here is/Here are の意味
Here is/Here are の意味は、
「ここに~がある」
です。
こっちには Here の意味が入ってるんだ?
そうなのよ。
There is/There are は「~がある」を表し There に「そこに」という意味はありませんでした。
一方、Here is/Here are は 「ここに~がある」と「ここに」が入った意味です。
Here are tools.(ここに道具があります)
Here is/Here are は「ここに~がある」という意味で間違いないのですが、使われる場面によっては「これが~です」という感じでも使われます。
たとえば地図で公園を指差しながら Here is a park と言えば「ここに公園があります」ですし、運転免許証の提示を求められたときに Here is my driver's license というと「これが私の運転免許証です→はい、運転免許証です」のようなニュアンスになります。
なるほど、Here is/Here are は何かを指したり差し出したりしながら使うと。
特定のものもOK
そしてもう一つ大きな違いがあります。
There is/There are は不特定のものにしか使えないのでした。
一方,Here is/Here are は不特定のものにも特定のものにも両方使うことができます。
Here is your room key-特定
(これがあなたの部屋の鍵です→こちらがお客様のお部屋の鍵になります)
Here are a lot of tools you need.-不特定
(こちらに必要となるたくさんのツールがあります)
ふむふむ。
Here is/Here are のまとめ
Here is/Here are のポイントです!
あとがき
いかがだったでしょうか?
There is/There are と Here is/Here are はどちらも使いどころの多い表現ですのでぜひマスターしてくださいね!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡