できる!英作文その5-「収入内でやりくりする」を英語で



今回は「収入内でやりくりする」という表現をテーマに英作に取り組みたいと思います。

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず英作文のお題を1つ提示します。

次に間違えやすいポイントを盛り込んだ「よくある間違い例」をお示しし,それを添削していきます。

最後に添削を踏まえた英訳例をお示しします。

注:英作文や英文ライティングの正解は1つではありませんので,英訳例はあくまで1例に過ぎないと考えてください。

英訳例を見る前にぜひご自分でも英作文にトライしてみてください!

 

今回のお題

「多くの人が収入内でやりくりするのが大変だと思っている」

 

よくある間違い例

Many persons think that it is difficult to live within income.

 

添削と解説

「よくある間違い例」の改善ポイントをそれぞれ解説します。

 

Many persons

persons は「人々」を表しますのは間違いないのですが,”堅い”言葉で普通は people を使います。

Many personsMany people

 

think that it is difficult to

この部分は何も問題ありません。

difficult もこれでOKですが,別の単語として hard を使うこともできます。

 

また,これは文型的には SVO で that 以下が O になっていますが,これを SVOC に書き換えることができます。

問題ないならそんなことしなくていいじゃん。

まあ,そういわないで^^

ずばり形は,

 

think it difficult to

 

となります。

この it は形式目的語と呼ばれ,本当の目的語(意味を成す部分)は to 以下(不定詞)です。

なぜこんなことをするかというと

1. think to 不定詞となってしまうのを嫌うこと(「~するために」(副詞的用法)と「~すること」(名詞的用法)の区別ができない),

2. 長いのが嫌だ(英語では頭でっかちな文はちょっとね,って考えます→ It is difficult to も it が形式目的語ではなく形式主語である点は異なりますが,頭でっかち嫌いは同じです)

という理由です。

 

ポイント! 形式主語や形式目的語の it で「頭でっかち」を解消してスッキリした文に。

「収入内でやりくりする」

さていよいよ今回の本題「収入内でやりくりする」です。

まずは添削からまいります。

 

live within income

これは惜しい!

income は「所得」という意味でここで使えますが,無冠詞では漠然と「所得」といっていることになります。では何が必要でしょうか?

「彼らの」所得ですので,そう their が必要です。

live within income → live within their income

これならバッチリです。

 

「収入内でやりくりする」の別表現

「収入内でやりくりする」には別の表現があります。

1. live within one's means

2. make ends meet

ねえ1番の live within one's means の means って何?なんか「手段」って意味だったような気がするんだけど。

その means なのですが,実は複数扱いで「収入」という意味を持っているんです。

ちょっと逸れますが,within を beyond(又は above)に代えて

live beyond one's means とすれば,

「分不相応」すなわち「収入以上の生活をする」と言うことができます。

 

2番はもう何がなんだか。

make ends meet を文法的に解説すると,make は「~させる(使役動詞)」,ends は「端」,meet は「合う(動詞)」です。

直訳すると「端を合わせる」となります。

「端」って何さ?

これは収入と支出の「端」と考えるとわかりやすいかと。

収入と支出の「端」が合っている = 収入額と支出額が同じ

→「収入内でやりくりする」

となるわけです。 

 

 
一言メモ
one's はよく辞書に登場しますね。
この one は「(不特定の)人」を表し,one's は所有格の代表として使われています。
 

英訳例

Many people think it difficult to make ends meet.

 

あとがき

今回は「収入内でやりくりする」をテーマにお届けしましたが,いかがだったでしょうか?

make ends meet などはテストなどでは知らないとどうにもならない表現だったりしますのでここで会ったが百年目^^,この際覚えちゃいましょう!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡