It is ~ to 不定詞(形式主語の構文)の基本- for you と of you の使い分け



今回は It is ~ to 不定詞の解説。for you と of you の使い分けができるようになることがこの記事の目標だよ。

「あなたのために」と「あなたの」?

よしゼブラくん,本文で勉強だ!

 

今日のポイント! ○ for you と of you の使い分け

 

目次

 

It is ~ to 不定詞 とは?

基本事項

It is difficult to get yourself across to others.(発音

(他人に自分の言いたいことをわかってもらうのは難しい)

 

この文で it は「形式主語(仮主語)」,to get 以下は「真主語」と呼ばれます。

役割はそれぞれ it は文法上の主語,to get 以下は不定詞の副詞的用法(difficultを修飾)で本当の主語となっています。

 

it を使わないで表現すると,

To get yourself across to others is difficult.

となりこの文は文法的には成立しています(この場合は不定詞の名詞的用法)。

じゃあ,なんでこう言わないの?

言わないこともなく,

To say is one thing, and to do is another.(発音)(言うこととすることは別)

のように不定詞を主語にすることもできます。

 

ただ To get yourself across to others is difficult のように「頭でっかち」な文は好まれません。

そこで形式主語 it の登場というわけです。

 

It is ~ for A to 不定詞

1. It is difficult for me to get myself across to others.

僕にとって他人に自分の言いたいことをわかってもらうのは難しい)

2. It is strange for him to say such a thing.

彼がそんなことを言うのは妙だ)

あれ同じ for ~ なのに訳し方が違ってるのはなぜ?

そうなんです。実はこの It is ~ for A to 不定詞 の形には上の2つ例文のように,

「Aにとって」

「Aが~するのは」

の2つの訳し方(意味)があります。

「Aが~するのは」は for A to 不定詞の結びつきが強く「Aが意味上の主語」になっています。

どちらの訳でもよい場合もありますが,たとえば1番を「僕が他人に自分の言いたいことをわかってもらうのは難しい」は少し違和感がありますし,「彼にとってそんなことを言うのは妙だ」もそれこそ「妙」です。

英語で考えればどちらも同じなのですが,日本語に訳すときには注意が必要です。

例文

a. It was hard for him to keep a diary everyday.

(毎日日記をつけるのは彼にとって困難だった)

b. It is rare for him to be late.

彼が遅刻するとはめずらしい)

It is ~ of A to 不定詞

It was kind of you to help me.

(手伝ってくれるなんてあなたは親切だ→「ご親切に手伝っていただいてありがとう」のような気持ちを表しています)

for you じゃなくて of you を使う理由は?

性質性格を表す形容詞のときは for ではなくて of を使います。

kind の他に, nice, foolish, cruel, stupid, wise, brave などがそれに当たります。

訳し方は,

「...するとはAは~だ」

です。

もう少し例文をみてみましょう。

例文

1. It is foolish of him to do that.

(あんなことをするとは彼はばかだ)

2. It was wise of him to have well prepared for the exam.

(テストにしっかり備えていたとは彼は賢明だ)

 

 
単語メモ
get oneself across to~: ~に自分(の言いたいこと※)をわかってもらう
※ 「言いたいこと」をwhat I want to say といわなくても me だけでOKなときがあります
(例:Do you understand me? →「私の言ってることわかる?」)

cruel: 残酷な
stupid: 馬鹿な
wise: 賢明な
brave: 勇敢な

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
今回の記事が for と of の使い分けの理解に役立てば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡