It ~ that 構文 応用編: should,仮定法現在を使うパターン



今回は It ~ that 構文の応用編で,should と仮定法現在を使うパターンをみていくよ。

なんか難しそうだね。

難しいけど,できるだけわかりやすく解説するようがんばってみます!

 

 

目次

 

It ~ that S should V のパターン

It ~ that 構文の基本事項については,よろしければこちら↓をご覧ください。

englishluke.com

 

次の2つの文をみてください。

1. It is natural that he gets angry.

2. It is natural that he should get angry.

 

うんと,同じ...あっ,2番には should が入ってるね。should で違いが出るの?

そうなんだよ。でもその前にまずは should 自体の説明を。

 

should の意味

should には主に,

1. ~するべき(義務や必要)

2. ~なはずだ(推量や当然)

という意味があります。

それぞれ,

You should go now.(今すぐいくべきだ)

I should be able to do better.(俺ならもっとうまくできるはずだ)

のように使われます。

 

It ~ that S should V のパターンで使われる should は,

3. 主観的な判断

4. 感情

を表現します。

うん,これだけじゃなんのことやらわからん。

 

主観的な判断・感情の should

主観的な判断

はじめの例文に戻りましょう。

1. It is natural that he gets angry.

2. It is natural that he should get angry.

 

It is natural は「当然だ」という意味。

そして

1番の he gets angry は「彼が怒る」

ですから,

「彼が怒るのも当然だ」

という意味になります。

 

では2番の he should get angry は?

これは should の意味の「主観的な判断」にあたります。

”判断”ですので「推量」の意味が含まれます。

つまり「彼は怒っているはずだ」という主観的な判断をしていることを表します。

そこに隠された意味は話し手が彼が怒っているかどうかを「知らない」ということ(逆に he gets angry の場合は「知っている」ことが前提)。

それを何らかの理由(例:「あんなひどいことを言われたら」)で怒っていることを推量しています。

 

訳としては「主観的判断(推量)」を踏まえて,

「彼が怒っているとしても当然だ」※

とすると should なしとの違いを出すことができます。

※ 逆に should なしと同じ「彼が怒るのも当然だ」とすることもできます。

 

感情を表す例文

感情を表す should も「主観的な判断」とほぼ同じなのですが,感情を強調するという側面があります。

1. It is surprising that she should know that.

(彼女がそのこと/あのことを知っているなら驚きだ)

2. It is sad that the shop should have closed.

(そのお店が閉じてしまったのは悲しい)

 

「推量」のニュアンスはありますので,客観的に事実を述べるときは should をとって

It is surprising that she knows that.

とします。

 

要求・願望を間接的に伝える should

It is necessary that he should take a rest.

(彼は休む必要がある)

これって He needs to take a rest でいいじゃん。

 

訳だけみるとそうなのですが,

He needs to take a rest:客観的

It is necessary that he should take a rest :話し手の要求・願望が入っている

という違いがあります。

要求・願望が入ってる?

つまり,「彼に休んで欲しい」 と思っているということです。

タイトルの「間接的に」というはこのことで I hope などの言葉なしに要求・願望が入ってきます。

 

should の省略→仮定法現在

要求や願望の should は省略することができます。

省略した場合には現在形でなく「仮定法現在」※になります。

※仮定法現在とは
現在または未来の不確定の仮定のことで,動詞の原形を用います。

 

ですから,

It is necessary that he takes a rest ではなく,

It is necessary that he take a rest.

となります。

 

追加例文

追加の例文で確認します。

1. It is advisable that he study hard.

(彼は一生懸命勉強した方がいい)

2. It is crucial that she should pass the exam.

(彼女はその試験に合格することが非常に重要だ)

※いずれも話し手の要望・願望の気持ちが入っていることに注意してください。

 

 
単語メモ
advisable: 望ましい
crucial: とても重要な

 

あとがき

実は曖昧なところもありロイヤル英文法をはじめ,いろいろ勉強しながら書きました。正直大変な労力が必要でしたがとても勉強になりました。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡