ルーちゃんの🐾英語教室

2nd シーズン with はーちゃん:ルーちゃんとゆかいな仲間たちがお届けする夢いっぱいの冒険活劇....ではなく,英語学習に役立つ情報をお届けします!

Insurmountable と inflammable の "in-" の違いについて-「否定」の接頭辞じゃないのはどちら?



-そういえばゴリさん,mountain を insurmountable に変換するという途方も無い問題を見たことがあるって話があったよね?

うん。「文章の意味に合うようにカッコ内の単語(mountain)を変化させなさい」的な問題だったよ。

途中経過を含めてもう一度その変換を解説してくれる?

よし,じゃあやってみよう!

 

接頭辞と接尾辞

この問題は mountain に接頭辞と接尾辞を付けたり,取ったりして”関係のある”単語に変えましょう,というもの。

ここで言葉のおさらいを。

接頭辞(prefix)=接辞のうち、語基よりも前に付くもの

接尾辞(suffix)=接辞のうち、語基の後ろに付くもの

(いずれも Wikipedia より)

 

なんのこっちゃなのでもう少し簡単にいうと,

接頭辞(prefix)=単語の前について意味を修飾するもの

接尾辞(suffix)=単語の後ろについて意味を修飾するもの

ということになるでしょうか。

 

さて,mountain の変換ですが,

1. mountain → 2. mount → 3. mountable → 4. surmountable → 5. insurmountable

1→2:ain を取る(ain は何を意味するのかちょっと不明です)

2→3:ableを付ける(able=可能を表す接尾辞)

3→4:surを付ける(sur=上,超えるを表す接頭辞)

4→5:inを付ける(in=否定を表す接頭辞)

 

ちなみに当時この問題は...もちろん間違えました^^

 

inflammable の場合

この inflammable も似たように変換してみましょう。

1. flame → 2. flammable → 3. inflammable

1→2:ableを付ける(able=可能を表す接尾辞)

2→3:inを付ける(in=否定を表す接頭辞)

 

flame は「炎」,それに able(可能)が付いて flammable「燃える」,

さらに in が付いて「燃えない」....とはならないのです!

 

Merriam-Websterというネット上の辞書によると,

Inflammable, which dates back to 1605, descends from Latin inflammare ("to inflame"), itself from in- (here meaning "in" or "into") plus flammare ("to flame").

Inflammableは1605年まで遡り,ラテン語の inflammare(「火をつける」)を語源とし,in-(ラテン語では「中」や「中へ」の意)+ flammare(「燃える」)という成り立ち。)

つまり,inflammable の in は not(否定)の意味ではないということなんですね。

だから意味は flammable と同じ「燃える」。

 

なんという引っ掛け問題!
ところで,Merriam-Websterでは incombustible と比べてるね。

この incombustible の in- は not(否定)で,combustible が「可燃性の」という意味ですから incombustible で「不燃性の」という意味になります。

 

燃えたり,燃えなかったり,はたまた萌えたりして大変だね。

特に,萌えてはいないけど^^

 

今日のまとめ ○ in-は「否定」, sur-は「上,超える」, ableは「可能」
○ ただし,in-が付いていても必ずしも「否定」でない場合もある
○ 例外を覚えよう!

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
接頭辞,接尾辞は知らない単語の意味を類推するのにとても役立ちますので,覚えておいて損はありません。「まとめ」にも書きましたが,その上で例外を覚えておくといいんじゃないでしょうか(inflammable以外あまり思いつかないのですが....)

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡