さて,今回はテニスに絡む和製英語についてお話します。
サーブ権を決めるとき,大概ジャンケン,ではなくてラケットを回して上向きか下向きかで決めます(グリップの下にメーカーのマークがど~ん,と主張しているので上か下かわかります)
そしてまさにラケットを回さんとするその瞬間!
こういうのです。
「Which お願いします」
一応,主に英訳をしている翻訳者としては深く考えると恥ずかしくなるような”英語もどき”ですが,もう昔からの習慣なもので,仕方ありません。
そして聞かれた方はといえば,
Rough とか Smooth
とかいったりします。
そこでこれは本当に英語でもそういうのかどうかを調べてみたところ...
どうやら言うみたいです。
ねえねえ,Rough とか Smooth ってなんなの?
それなんだけど,
「ラフとかスムースというのはラケットヘッドの端にある小さなストリングの結び目(ノット)の位置のことで,突き出ている方が上向きならラフ,下向きならスムースという」(民明書房刊「これはびっくり,テニスの起源は中国武術だった」より)
ちなみにこの本によるとテニスは中国の武術家,庭・球が...
いや,そういうのいらないから^^
冗談(民明書房)はさておき,この説明は実際にそういっている人がいたということでやはり英語でも rough とか smooth はいうみたいです。
(別の説もあって,ウッドラケット時代に上下に巻きつけてある糸がザラザラの方とサラサラの方があるっていっている人もいました)
また,
Rough or smooth? That's old school.(保守派だね)
とかもいわれてました。
ちなみに公式な試合では,ラケットくるくるなんてしないでコイントスで Heads or tails? と聞いています。
I. Begu vs. N. Osaka - Match Highlights
Heads が表
Tails が裏
です。
というわけで今回は雑談になってしまいましたが,大坂なおみ選手が勝ったことに免じてご容赦くださいませ。