今回は challenge という単語を取り上げます。
あれ,ゴリさん,呼んだかい?チャレンジ精神旺盛なこのゼブラくんを。
うん,バッチリ引っかかったね,ゼブラくん。
というわけで challenge の「チャレンジ」という意味について注意が必要というお話です。
次の意味の英語を考えてみます。
Q. TOEICにチャレンジしてみようと思う。
これを,
I will challenge the TOEIC test.
としてしまうとちょっと間違いではなくて,大間違いになってしまいます。
どういうこと?
これを説明するためにまず challenge の意味を確認します。
1.の「挑戦する/挑む」なら一見ちゃんとチャレンジの意味になりそうですが challenge ではTOEICにチャレンジできません。
なぜなら challenge は,
I challenge you to a tennis match!= テニスで勝負だ!
というときの challenge,つまり「(誰かに)挑む」という意味だからです。
つぎに 2.の「(正当性)を疑う」です。
まさにこれが最初に考えた,
I will challenge the TOEIC test における challenge の意味になります。
ですからこの文の意味は,
「TOEICに挑戦する」のではなく「TOEICの正当性を疑う」であって,「だったら受けるなよ」とツッコまれてしまいそうです^^
3.「 ~を問題にする(異議を申し立てる)」はテニス中継なんかをご覧になったことがあれば聞いたことがないでしょうか?
審判の判定に不服があるときに「チャレンジしました」というものです。
Chair umpire(主審)がこんな風に言います。
Mr. Federer is challenging the call on the right sideline. The ball was called out.
「フェデラー選手が右サイドラインのコールにチャレンジしました。ボールのコールはアウトです」
最近では普通にこの意味でチャレンジを使うようになりました。
このチャレンジこそが 「異議を申し立てる」という challenge の本当の意味で使われています。
だいたいわかったよ。たとえば今回の説明に納得できないときは,I challenge you, Gori-san っていえばいいんだね。
うん,その通りだけど,今回の説明に疑義があるかのような例文はいかがなものかと^^
ごめんよ。じゃあ,最後に1つだけ。きっと忘れてると思うので一応確認しとくんだけど,「TOEICに挑戦してみようと思う」は正しくは英語でなんていうの?
ゼブラくん,Good Job! ほんとに忘れてた^^
最後になりましたが 「TOEICに挑戦してみようと思う」を英語でいうとしたら,
I will challenge the TOEIC test の challenge を,
challenge → try
にします。
I will try the TOEIC test.
これならOKです!
日本語で「チャレンジ」となっているものに対してこれまた日本語で「トライ」といえる try を使うのは結構勇気がいるというか戸惑うこともあるかもしれませんが,今度機会があればぜひ ”try” を使うことに”チャレンジ”してみてください。
さて,いかがだったでしょうか?カタカナになっている英語にはこのような落とし穴があったりまします。このような単語としてはもう一つ「ナイーブ」が思いたので次回取り上げてみます。お楽しみに!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡