survival of the fittest:the + 形容詞 の解説



今回は survival of the fittest を題材に「the + 形容詞」を解説します。

 

目次

 

the + 形容詞

ではこの the + 形容詞を順を追って解説していきます。

 

そもそも論

そもそもこれはいったい何?

この「the + 形容詞」はこの形で名詞の役割をするという使い方です。

たとえば,

the good =善人

the rich =お金持ち

などがこれにあたります。

 

用法

人を指す場合

基本的に the + 形容詞が「人」を表すときは複数扱いになります。

 

Evil is powerless if the good are unafraid.(by Ronald Reagan)

(善人恐れざれば悪これ無力なり)

 

これはレーガン元大統領の言葉らしいですが,are が使われていることから the good が複数扱いであることがわかります。

 

なぜ訳が古文調なのかというツッコミは置いといて,「基本的に」複数扱いってどういうこと?

実は慣習的というか例外的というか「人」を指す場合であっても単数扱いの場合があるのです。

 

The accused is innocent until proven guilty.

(被告人は有罪と証明されるまで無罪だ)

 

ただし,ややこしいことこの上ないのですが the accused も複数扱いされる場合もあります。

 

ねえねえ,the good とたとえば the good people は意味が違うの?

実はこれ違うのです。

the good が「善人」という不特定の人々を指すのに対して,

the good people は「あの善人たち」という特定の人を指します。

 

*ポイント: the + 形容詞は「不特定の人々」を指し,the + 形容詞 + 名詞は特定の人を指す!

 

抽象的なものを指す場合

特殊な使い方であまり見たことはないですが,

 

The most important is yet to come.

(一番重要なことはまだこれからだ)

 

のように the most important で「一番重要なこと」のような抽象的なことを表す場合もあります。

抽象名詞を表しますので単数扱いです。

 

survival of the fittest

この場合の fit は「適した」という意味です。

 

the fittest は「適者」の他「最適者」と訳されることもあるようで「最適者」の方が英語の最上級を表現できているかなと思います。

 

で,結局 survival of the fittest って何なの?

これは「種の起源」で有名なチャールズ・ダーウィンの言葉...だと思っていたらどうも違ってハーバート・スペンサーという人の言葉みたいです。

 

 

今日のポイント! ○ the + 形容詞は「不特定の人々」を,the + 形容詞 + 名詞は特定の人を指す
○ the + 形容詞が人を指す場合,基本は複数扱いで特殊な場合には単数扱いもある
○ the + 形容詞が抽象名詞を表すときもありこの場合は単数扱い

 

あとがき

個人的には the strongest でも the smartest でもなく the fittest というのが好きな部分です。見たことはないですが「逃げるは恥だが役に立つ」的な感じ。逃げるのが「最適戦略」であれば逃げた方がよい。僕は最適でないかもしれないときでも逃げまくってます^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡