今回は occur to をご紹介します。
occur って「起こる」とかいう意味じゃないの?
確かにその意味がメインの意味だけど,今回ご紹介する occur to はそれと関連してはいるけどちょっと違うんだ。
occur to me というと「僕に起こった」のですが問題は何が起こったかです。
その答えは考えです。
たとえば,
An idea occurred to me.
は an idea(アイデア,考え)が私に起こった→「とある考えが思い浮かんだ」
となります。
つまり,
occur to = 思い浮かぶ,思いつく
なるほど。「考えが起こる」→「思いつく」ね,OK!
そしてよくあるのが形式主語の形。
It occurs to me that ~
で「that 以下のことが思い浮かぶ」となります。
例:
It occurred to me that I should start something new.
=何か新しいことを始めた方がいいという思いが心に浮かんだ。
形式主語構文についてこんな記事も書いています。
もうひと踏ん張り
ここで「もうひと踏ん張り」のコーナーじゃよ。
この It occur to somebody that でもう一つよくみる形として倒置があるんじゃ。次の文をみておくれ。
Never did it occur to me that I should start something new.
この文は上の例文を否定にしたものじゃが,Never という否定語が文頭にでることで倒置が起きているんじゃよ。
なぜこんなことをするかというとそれは強調したいからじゃ。
じゃからこの例文の意味は,
「何か新しいことを始めた方がいいという思いは心に浮かばなかった」
というよりは,
「何か新しいことを始めた方がいいとは夢にも思わなかった」
というニュアンスになるんじゃよ。
最後に倒置の文法的な説明をちょっとだけ。
上の文は,
It never occurred to me that ~としてももちろんOKなのじゃがこれを倒置の形にするにはまず never を前に出す。
It never occurred to me that ~→ Never it occurred to me that ~
じゃがこれだとまだ駄目で現在形であれば does,過去形なら did が出てきて初めて倒置文が完成する。
Never it occurred to me that ~→Never did it occur to me that ~
文法的にはこんな感じじゃが,まずは音読によって音というかリズムを身につけるのがいいと思うぞよ。
アウル博士ありがとう。
最後に今日のまとめです。
あとがき
occur とくれば happen でしょ,と思いましたがそれはまたの機会に。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡