anything but と nothing but:ポイントは but の意味(シリーズ2/2)



前回の anything but に引き続き今回は nothing but について解説します。

but,but,でもね,でもねと言い訳しない!

いやこのくだりは前回と同じだから^^
というわけで今回は nothing but です。前回のanything but がまだの方は下のリンクからお読みいただけます。

englishluke.com

 

目次

 

nothing but の but

nothing but の but は通常の「でも」とは違い except と同じ「~以外」という意味で使われています。

 

 

nothing but の意味と使い方

nothing but の意味は,

nothing but =
  1.「~に過ぎない/~に他ならない/ただの~だ

  2.「~以外何も」

です。

 

では nothing but をさらに詳しく解説していきます。

 

どうしてこの意味になるのか

nothing が「何もない」, but が「~以外」なので nothing but の直接の意味は「~以外何もない」ということになります。

例文:There is nothing but possibilities(可能性以外何もない

 

この意味はまあね,わかるのよ。でも「~に過ぎない/~に他ならない」って何よ?

 

「~に他ならない」と「ただの~だ」は「~に過ぎない」の言い換えなので「~に過ぎない」について考えます。

 

nothing 「何もない」の部分は「何でもない」という意味で取ることもできます。

例: Frieza is nothing compared to Super Saiyan Goku(超サイヤ人の悟空と比べるとフリーザなんて何でもない [大したことない])

 

そうすると nothing but は「~以外の何でもない」と解釈でき,さらに言い換えると「~に過ぎない」となります。

 

例文:

He is nothing but a liar(彼はウソつきに過ぎない/ただのウソつきだ)

 

「~に過ぎない」って他にも言い方があったような...

実は nothing but は only や just に近い意味になります。

ただし,He is just a liar と比べると He is nothing but a liar の方がより限定感というか,強調されているニュアンスがあります。

 

用法

anything but と同じように nothing but の後には形容詞名詞が来ます。

The sound is nothing but annoying(あの音ただただ鬱陶しい)

These weeds cause nothing but trouble(この雑草たちは迷惑以外の何者でもない)

 

使われる場面

nothing but が only に近い意味で使われるときは only と同様ネガティブな場面で使われることが多いです。

ただし,あくまでネガティブな場面が「多い」というだけで,ポジティブな場面で使われないわけでもなさそうです。たとえば,

A third vaccine is nothing but good news という文を見たことがあります。

これは「3つ目のワクチンは良いニュース以外の何物でもない」あるいは「3つ目のワクチンはまさに良いニュース」という意味です。

 

他にも,

I have nothing but good things to say about this camera.

「このカメラについては良いこと以外言うことがない」のような使われ方もあります。

 

結局ネガティブなの,それともポジティブなの?

ごめん,これはあまり言いたくないんだけど「文脈」なんだよね。

 

ということでここでは「ネガティブなシチュエーションで使われることが多い(例外あり)」としておきます。

 

まとめ

今回のまとめです。

今日のポイント! ○ nothing but =「~に過ぎない/~に他ならない/ただの~だ」+「~以外何にも」
○ ネガティブなシチュエーションで使われることが多い(例外あり)
○ nothing but の後は名詞か形容詞

 

あとがき

最後の一言欄を利用して「すごいね」も時としてネガティブな意味(嫌味)で使いますよね,などと言い訳をしてみる(T_T)

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡