「情けは人の為ならず」っていうでしょ?でも困っている人を助けちゃ駄目って変なことわざだね。
あっ,それね,違うのよ。「人の為」じゃなくて「自分に返ってくる」ってことなのよ。
今回ご紹介するのは deceptively simple(もっと一般的に deceptively + 形容詞)。これも「情けは人の為ならず」と同じように人によって真逆の意味で使われているようなのです。
その真逆の意味とは,
A. 「一見簡単」→本当は難しい
B. 「難しそうに見えるけど簡単」
WordNet という辞書によると
deceptively は「in a misleading way」すなわち「誤解を招くようなやり方で」という意味。
simple は「簡単」ですので,
deceptively simple では「誤解を招くような形で簡単」。
この「誤解を招く」というのが「簡単」にかかりますが,
ある事柄が「簡単」というと「誤解を招く」のであれば A. 「一見簡単」(実は難しい)
ある事柄が本当は「簡単」なのに「誤解を招く」のであれば B. 「難しそうに見えるけど簡単」
と解釈できます。
だったらどっちの意味で使えばいいのさ?
そもそも使わない方がいいかな。
聞いたり読んだりするときには出てくるかもしれませんが,曖昧さを残すこの表現(deceptively + 形容詞)をあえて使うことは避けた方が良さそうです。
たとえば,It's deceptively easy という代わりに,
難しい場合:It looks easy but is difficult.
易しい場合:It looks difficult but is easy.
のように言うようにします。
では今回のまとめです。
あとがき
どこからともなく「まさか使わない方がいい表現をご紹介されるとは...」という声が聞こえてくるような.....
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡