今回は from scratch と from the ground up という2つのフレーズをとりあげます。
辞書を引くとどちらも「一から」という意味が出ています。
では完全に interchangeable(完全互換)かというとそうでもなく、やはりニュアンスの違いがあります。
from scratch
scratch は動詞では「ひっかく」、名詞では「ひっかいてできた傷」を指します。
from scratch は地面をひっかいて付けたスタートラインが語源だそうです。
スタートラインから→「一から」という流れ。
She made the pancakes from scratch.
これは「彼女は一からパンケーキを作った」という意味ですが、この場合の「一から」は「パンケーキミックスを使わずに小麦粉などの材料から」ということを指します。
from the ground up
一方の from the ground up ですがこちらは基礎工事→建屋という建設の様子から来たようです。
We have to build a new business plan from the ground up.
「新しい事業計画を一から作り上げなければならない」
注目は前置詞の up 。
この up は eat up(食べつくす)の up で「完全に」を表します。
この up があるので「作り上げる」という訳になるわけです。
イメージでいうと from the ground up は「積み木」というイメージです(最後の赤い三角まで乗せきろう!)。
Interchangeability(互換性の有無)
少しニュアンスが違うかもしれませんが、この2つのフレーズを入れ替えても意味が変わらない場合もあります。
例えば、上の事業計画の例文の from the ground up を from scratch に変えても意味はほぼ同じです。
We have to build a new business plan from scratch.
「新しい事業計画を一から作らなければならない」
「作らないと」と「作り上げないと」はよく聞いてないと聞き逃す程度の違いだね。
一方、パンケーキの方の例文はどうでしょうか?
She made the pancakes from the ground up.
「彼女は一からパンケーキを作り上げた」
こちらは少し大げさな感じがします。
「そしてついに彼女は一からパンケーキを作り上げたのである」的な?
うん、そこまでじゃ...ないけど、まあ「パンケーキを作り上げた」はちょっとね。
まとめ
今回のまとめです。
あとがき
言葉って変わるものですね。ホットケーキやジーンズ。それから冷コーなんてあったな。あっ、これは関西限定か^^
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡