前置詞 out を使った「わかる」の表現として find out、figure out、turn out がありますが、これらは同じ「わかる」でも違うわかり方を表しています。
さあ、その違いを Let's find out!
さて、まずは問題です。次の文のカッコ( )に find out、figure out、turn out のいずれかを入れて文を完成させてみてください(解答は本文の前に見ても、本文を読んでから見てもOK)
1. I can't ( )how the microwave oven works.
(電子レンジの仕組みが考えてもわからない)
2. There was a loud thud. Let's go and ( ) what happened.
(ドサッと大きな音がしたぞ。行って何があったか確かめよう)
3. The event( )to be a great success.(過去形)
(イベントは結果的に大成功だった)
正解は
1. figure out、2. find out、3. turned out
ちょこっと解説
1.は頭で考えてもわからない、2.は現場に行って情報収集、3.は結果
目次
find out
find out については以前の記事で find と比較しながら詳しく解説していますのでご興味のある方は下のリンクからお願いします。
簡単にいうと find out は「突き止める(調べてわかる)」ということを表します。
さらに突き止めるのは「情報」でした。
☆ I've finally found how to get to the KAME HOUSE.
(ついにカメハウスへの生き方を突き止めたぞ [調べてわかったぞ])
ほんと?!
ウソ^^
figure out
find out の「調べてわかる」に対して、figure out は”どう”わかるのでしょうか?
figure は「図形」や「数字」という名詞の意味の他に、動詞として「~と思う/考える」という意味もあります。
それに「中から外へ」を表す out がついて、
figure out = (考えて)わかる
という意味を表します。
☆ I can't figure out how to use this app.
(このアプリの使い方がわからない)[figure out ≒ understand]
☆ I have figured out my taxes
(税金を計算した)[figure out ≒ calculate]
☆ You have to figure out the problem first before trying to figure out a solution.
(解決策を見つけ出そうとする前にまず問題を見極めないとね)
[figure out ≒ understand、figure out ≒ solve]
これら例文の figure out に共通する点は使い方を頭で考える、計算する(暗算でなくてもOK)、頭で考えて問題を見極める(わかる)、解決方法を頭で考える、といった具合に「頭の中で考えている」ということ。
しれっと「暗算でなくてもOK」とか言っちゃってるけど紙に書いたら頭で考えてはないよね?
この「頭で考える」っていうのは find out の「調べて」との対比でね、えっと、だから、うん、そういうこと。
いや、きょどり過ぎ?!
例文のように
「解決策を見つけ出そうとする前にまず問題を見極めないとね」
として何の問題もないですが、
「まずは問題を見極めて、その後で解決策を見つけ出さないとね」
と英語の語順で訳すこともできます。
before なのに「その後で」となるのは少し奇妙な感じがしますが、動作が起こる順番を考えると before 以下の動作が後に来るので矛盾しません。
turn out
turn out にはさまざまな意味がありますが、今回は「わかる」に絞って考えます。
find out も figure out も SVO の形で「SにOがわかる」という意味であったのに対して、turn out は SV + to be ~ や SV + 副詞の形で「結果としてS が~だとわかる(~と判明する)/結局~(という状態)になる」という意味を表します。
つまり、find out も figure out も「Sが見つけた/理解した」という他動詞であったのに対して、turn out は「Sの状態が判明した」という自動詞の働きをしていることが決定的に異なります。
☆ My guess turned out to be wrong.
(結果として僕の推測は間違っていると判明した→結局思ったのとは違っていた)
☆ Everything turned out well.
(結果としてすべてがよい状態になった→結局すべてうまくいった)
☆As things turned out, we were not well prepared.
(結果論だが、準備が足りなかった)
As things turned out はそのまま訳すと「物事がわかったとき(判明したとき)」ですが、イディオム的に「結果的に/結果論として」と覚えちゃいましょう!
他動詞は「目的語を取る動詞」
自動詞は「目的語を取らない動詞」
です。
つまり、自動詞はSVOCのOがない文型を作りますので、SV(例:He ran)か SVC(例:He looks smart) という形になります。
例文の文型は上から SVC(to be wrong あるいは wrong が C)、SV、SV です。
まとめ
今回のまとめです。
あとがき
out と「わかる」つながりの記事でしたが、いかがだったでしょうか?
どのようにわかるかは違っても違う動詞で「わかる」という意味が共通しているということは out の「中から外へ」という語感が関係しているのかな、なんて思っています。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡