英語らしい自動詞の使い方 [できる!英作文 入門編]



今回のテーマは自動詞です。

その中でも日本語の感覚とはちょっとズレのある使い方をするものを5つ集めてみました。このズレが”英語らしい”と感じる理由なのかもしれません。

出題したものは単語としては知っている人が多いものだと思いますが、こういう使い方をするというのを知らない場合もあるかと思いますのでぜひ問題にチャレンジして、チェックしてみてください。

 

英語らしい自動詞の使い方

 

目次

 

今回のお題

次の文を英語にしてください。

1. この本はよく売れる。

This book (     ) well. 

解答:This book sells well.

2. この製品は永久保証付きです。

This product (     ) with lifetime warranty.

解答:This product comes with lifetime warranty.

3. (声の感じから)疲れているみたいだね。

You (     ) (     ).

解答:You sound tired.

4. A: 夕飯できたよ。B: 今いくよ。

A: Dinner is ready. B: I'm (     ).

解答:A: Dinner is ready. B: I'm coming.

5. 足の小指が痛い。

My pinky toe (     ).

解答:My pinky toe hurts.

 

解説

各問の解説に入る前に「自動詞」について簡単に触れておきましょう。

 

自動詞は目的語をとらない動詞です。

さらに補語を必要とする「不完全自動詞」と必要としない「完全自動詞」に分類されます。

不完全自動詞の例:

   I am happy.(私は幸せだ)

   He looks fine.(彼は大丈夫そうだ)

   (happy, fine が補語)

 

完全自動詞の例:

   I walk to the school.(学校へは歩いて行きます)

   The river runs along the city.(その川は街に沿って流れている)

 (to the school, along the city は修飾句です)

 

で、例によって不完全自動詞だの完全自動詞だのという用語は覚えなくてもいいと?

Exactly!

 

問1

This book sells well.

 

sell は「~を売る」という他動詞として覚えている人が多いのではないでしょうか。

I sold my racket to HARD OFF.(ハードオフにラケットを売った)

赤字は目的語:目的語があるので他動詞としての使用です

 

この問題では sell は「売れる」という自動詞として使われているパターンです。

この自動詞の sell を使いこなせる人は意外と少ないかもしれません。

 

問2

This product comes with lifetime warranty.

 

この問題は英語で何かを表現したいときに「日本語を英語に訳す」のではなく「英語ではどういうか」を考えることが大切ですよということを感じてもらいたいという意図での出題でした。

 

「この製品は永久保証付きです」を訳すとなるとなかなか大変です。「付きです」ってどうやって表現するんだろう?そんな動詞あったかな?となるのではないでしょうか?

 

そこでもうこう覚えてしまいしょう。

何かが付属してくるときは come with something 

 

The camera comes with a dedicated battery charger and a strap.
(カメラには専用バッテリーチャージャーとストラップが付属します

This product comes with a low price tag.

(この製品は低い値札が付いてくる → この製品は値段が安い) 

 

問3

You sound tired.

 

この sound は「~のように聞こえる」という意味です。

You sound tired は SVC の文型で,tired が C(補語)です。

 

この表現は「相手の声を聞いて相手が疲れていると感じる」を表していますが,tired 以外の声から感じ取れる相手の状況を表現することができます。

 

You sound happy.
(幸せそうに聞こえるその声の感じ,幸せとみた)

The frog sounds like sheep
(あのカエル,羊みたいな声してる
 

 下の例文の sheep のように名詞が来るときは前置詞の like を前に置きます。

 

前置詞を前に置くって,頭痛が痛い的なこと?

...

 

さて,気を取り直しまして^^

 

この問題のポイントはずばり,voice を使わないこと

「羊みたいな声」を表現したいときついつい The frog's voice is like sheep's のような表現が浮かんで来ます。文法的にも決して間違いではないですが,The frog sounds like sheep の方が”英語っぽい”って感じます*。

*個人の感想です^^

 

問4

A: Dinner is ready.

B: I'm coming.

 

よくあるパターンの問題です。

日本語と英語の「視点」の違いがこの表現の面白いところです。

 

日本語→ 発話している人目線(こちらから相手のところへ行く)

英語   → 相手目線(こちらが相手のところにやってくる)

 

問5

My pinky toe hurts.

 

この hurt も「~を傷つける」という他動詞の方が目にすることが多いと思いますが,自動詞の用法もあるという単語です。

 

S hurts で S が痛いという意味を表します。

 

My stomach hurts.
(お腹が痛い

My eyes hurt.
(目が痛い

 

まとめ

今回は自動詞の問題でしたがいかがだったでしょうか?

なかなか手強い問題だと思うのですが,全問正解できたという方はツイッターなどでつぶやいて自慢しちゃったり,SNSやってないよという方は「できたよ」って心の中でつぶやいてみてください^^

 

あとがき

Scientific American誌を購読しているのですが,と書いて,購入しているがあまり読んでいないので「購読」はウソになると気づく私です^^ よし,読むぞ,そして胸を張って「購読」というぞ!

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡