今回ご紹介するのは gravitate toward(s) というフレーズ。この gravitate は「gravity = 引力」と関係があるのですが、注目すべき点は gravitate が受動態ではなく能動態であるという点。次の文をご覧ください。
I gravitate towards chocolate.
この例文は「僕はチョコレートに惹かれる(自然と引き付けられる)」という意味。
何か変な感じがしませんか?訳はこれで合っています(こなれた訳とはいい難いですが^^)。
gravitate は普通に考えると「引き付ける」という印象を得る方が多いのではないでしょうか?
しかし、そう考えると上の例文は少しおかしなことになっています。
チョコレートだけに?
チョコレートだけに...ではなくてもし「引き付ける」であればこの例文は「僕はチョコレートの方に引き付ける」のような意味になり、当然これを聞いた人は「何を?」と聞き返すしかありません。
つまり、「引き付ける」という他動詞であれば「何を」に当たる目的語を必要とするわけです。
じゃあ他動詞じゃなくと自動詞だと?
gravitate は自動詞で「引き付けられる」という意味。
だから gravitate towards chocolate は「チョコレートに引き付けられる(=惹かれる)」で正解というわけです。
gravitate は「引力」と関係があるということもあって「自然と引き付けられる」というニュアンス。
さらに「引き付けられる」のは「関心」や「心」であったりしますので「(自然と)関心を持つ」というようなニュアンスもあります。
では gravitate の意味が分かったところで例文で使い方を再確認しておきましょう。
(これは普通は僕が関心を持つジャンルではない)
I gravitate towards cars.
(僕は車に関心がある)
gravitate は物理的な意味でも使われます。
(地球と月は互いに引かれあっている)。
*「引きあっている」ではないことに注目!
なるほどね。ともかく「引き付ける」じゃなく「引き付けられる」ってのがポイントってことだね。
その通り!
この2つの違いは toward は主にアメリカ英語、towards はイギリス英語で使われるということ。
イギリス系のCambridge Disctionaryでは「両方使うが、towards が圧倒的によく使われる」と書いてありました。
あとがき
ドメイン変更後の修正やら何やらで新規の記事がなかなか書けずに時間が経ってしまいました。初めから独自ドメインにしておけば...
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡