Be that as it may 「それはともかく」の”なぜ”に迫る



 

Be that as it may は「それはともかく」とか「とはいえ」という意味を表す表現です。文法解釈は置いておいて「えいやっ」で覚えてしまうというのも一つの手ではありますが、この記事では敢えて「なぜ」に迫ってみようと思います。

 

目次

 

Be that as it may の意味

冒頭でネタバレしてしまっていますが、

Be that as it may は、

「それはともかく」

「とはいえ」

という意味で、文語調(堅めの表現)です。

使い方はこんな感じ。

They say life is tough. Be that as it may, you can still enjoy life.
(人生は楽じゃない、と人は言う。とはいえ、それでも人生を楽しむことはできる)

直前に言ったことを認めた上でそれでもと一言前置きして次の言葉をつなげる、というような使い方です。

 

Be that as it may の文法解釈

そもそも Be that as it may って形が変過ぎて何が何だか分からないんだけど?

 

もう一度上の例文を見てください。
Be that as it may, you can still enjoy life.
ここから分かるのはどうやら Be that as it may が「節」になっているということ。

 

「節」ってなんだったっけ?

 

 
ちょこっとメモ

「節」というのは「文の一部であって、それ自体に主語+述語があるもの」でしたね。
たとえば、When it rains, rain water leaks from the roof(雨が降ると、雨漏りがする)。この文では When ~が従属節、rain water~が主節でどちらも文の1部を成していてしかもいずれにも主語+述語があります。

 

そして「節」だということは接続詞があるということ。
Be that as it may で接続詞となる可能性があるものは as のみです。

 

接続詞があらわに。しかもあのような位置に。

誰が聖帝サウザーだ...ってもうこれほぼ誰も分からないよ!

 

接続詞の as がこんなところにあるので
Be that as it may は「倒置」ということが分かります。

 

動詞 + as + 主語 + 助動詞 という譲歩構文

次の例文をご覧ください。

Try as he would, the rock didn't budge an inch.
(彼がどんなにがんばってもその岩はびくともしなかった)

この Try as he would の部分をよく見ると、

動詞 + as + 主語 + 助動詞

となっています。ここが今回のメインポイントです。

今日のポイント! ○ 動詞 + as + 主語 + 助動詞 は「~しても」という譲歩を表す構文 


この構文では動詞が文頭に出て倒置しています。

Try as he would の意味を別の言い方で表現すると、
He tried, but 
くらいになるでしょうか。

 

ここで Be that as it may に戻ると、動詞 +(補語)+ 主語 + 助動詞 の形になっていますね(Be動詞なので補語がこの位置に来ています)。
こちらも言い換えてみると、
It is that, but
といった感じです。
意味は「それ(It)はそう(that)だけど」。

 

それだけ?

うん、それだけ。

 

この「それはそうだけど」を言い換えると冒頭の「それはともかく」や「とはいえ」という”訳”が出てくるというわけです。

 

Be that as it may 「それはともかく」の”なぜ”に迫る

まとめ

Be that as it may の”なぜ”に迫るということでお送りしてきました。
結論は「譲歩構文」ということでした。

繰り返しになりますが Be that as it may は少し堅い表現です。「とはいえ」を表すもう少し柔らかい表現としては Having said that や That said があり、こちらの方が会話には向いているかなと思います。

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡