今回は cloth, cloths, clothes, clothing という4つの単語を取り上げます。
clothes と clothing はともかくとして cloth と cloths はただの単複じゃないの?
それがね、単純にそういうわけでもないのよ。
というわけでとてもよく似たこれら4つの単語の違いについてみていくことにしましょう!
目次
まずはクイズ
次の絵をご覧ください。
この絵の1~4に、
A. a piece of clothing
B. cloths
C. clothes
D. cloth
のいずれかを入れてください。
正解は、
1. C
2. B
3. A
4. D
では解説といきましょう!
解説編
cloth, cloths, clothes, clothing の4つの単語はそれぞれ次の意味として使われます。
cloth(不可算名詞)-(洋服などの)生地
cloth(可算名詞)-(テーブル)クロス、布巾
clothes(複数扱い)-衣服
clothing(集合名詞)-衣服
あいや、待たれい!
最初の2つが cloth と cloth
最後の2つ「衣服」「衣服」
ってどういうこと?
OK、じゃあ順を追って説明するね。
cloth(不可算)と cloth(可算)
cloth(不可算)は特にこれといった形がないただの生地(布地)を指します。
一方の cloth(可算)はまさにテーブルクロスなど形や目的があるものを指します。
a pipe が一本のパイプ、piping が集合体としてのパイプ(=パイプというシステム)というのと同じようなイメージです。
clothes と clothing
clothes も clothing も両方「衣類」なのですが、clothes は個別の服が複数あるということ、clothing が piping と同じように集合名詞としての服です。
ちょっと待って。どちらにせよ個別の複数や集合名詞だったら1枚の服はどう数えるの?
それなのよ。
個別の服が複数にせよ集合名詞としての服にせよclothes、clothing と言った時点で一着の服を指すことができません。
ここで下線部「一着の」に注目してください。結局日本語でも「服」といったときには集合的な意味合いで使うことも多く、個別に言いたいときはシャツ1枚やジャケット1着ということになります。
これは英語でも同じで「1着」に当たるものを付け足してあげるというのが正解。
英語で1着に当たるのは a piece of や an article of です。
ねえ a piece of clothes、a piece of clothing、それとも両方OK?
a piece of clothing だけが正解なんだ。
clothes はあくまで複数であることを考えると a piece of clothes はちょっと矛盾しています。
a piece of や an article of などはあくまで数えられない名詞か集合名詞(的なものを含む)に使います。
例:a piece of cake(ケーキの一切れ)[イディオム:とても簡単なこと。過去の記事でケーキにまつわる表現をまとめています( Cake(ケーキ)にまつわる英語表現集 - ルーちゃんの🐾英語教室)]
結局、服1着は a piece of clothing や an article of clothing と表現することができます。
まとめ
最後に今回の内容をもう一度整理しておきます。
どうでしょう?
最初に見たときよりもちょっと分かる感じがしませんか?
別に...
だとするとゼブラくんの理解力のせいではなくて、僕の説明力不足だね。
精進あるのみ。がんばれ、自分!
あとがき
クイズの4番の絵が「タオルっぽくね?」とか「毛布じゃん」というご意見はごもっともでございます^-^
自分でも微妙なんじゃないかなぁとは思ってはいるのですがなにせ無料素材の中から選ばないといけないものですから^0^
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡