increase in か, increase of かはたまた increase by か[使える?!英語フレーズ]



今回のテーマは increase を使った「~の増加」の表現。
選択肢として increase in と increase of がありますが、さてどちらを使うでしょうか?
さらにもうひとつこの記事では increase by についても触れていきます。

 

この3つの比較ってこと?

3つまとめてというより increase in と increase of を、increase of と increase by をそれぞれ比べていこうと思って。

 

 

increase in か increase of か

「~の増加」というとパッと思いつくのは increase of じゃないかと思います。たとえば”赤血球(red blood cell=RBC)であれば an increase of RBC という感じ(increase は可算名詞なので an が必要です)。

 

ところがどっこい?

そう、ところがどっこい。

 

”何か対象物が増えた”と言いたいとこには increase in を使います。
たとえば「赤血球の増加」であれば an increase in RBC が正解。

 

じゃあ、increase of は間違いだから使わないってこと?

ところがどっこい。

 

increase of 増加量を特定する場合に使います。 
たとえば、an increase of 20% といった具合。

 

つまり in と of では使う場面が違うということですから2つ同時に使うこともできます。

たとえば、an increase of 20% in RBC =「赤血球の20%の増加」などです。

 

ここまでを整理しておきます。

ここまでのポイント! ○ 増加した対象に着目するときは increase in
○ 増加したに着目するときは increase of

 

以上を踏まえて例文をご覧ください。

There was an increase of 5 degrees Celsius in temperature.
(気温が上がった)

An increase of 100% in price means that you have to pay twice as much.
(価格が100%上がるということは2倍支払わなければならないということだ)

 

So far so good?

(えっと、台本では...あっそうか)Absolutely! 

 

increase of か increase by か

an increase of は数量の増加を表すのでした。
一方の increase by はどうでしょうか?

 

increase by って an が抜けてるんだけど?

ところがどっこい。

 

an がないのはこれでOKなんです。
an のない increase by としているのは実はこれが動詞の increase だから。
意味としては「~だけ増加する」。

 

ちょっと整理しておくとこんな感じ。

ここでのポイント! ○ increase が名詞の場合は of
○ increase が動詞の場合は by

 

 
でも実は...

Googleで "There was an increase by" と検索すると出てきます。
ただ、by を of に代えて検索するとずっと多く検索されます。
Google検索がすべてではありませんが、このことからやはり”増加量”を表すときは an increase of を使っておくと無難と考えられます。

 

ではポイントを踏まえて例文をみてみましょう。

An increase of 1 degree Celsius is equivalent to an increase of 1.8 degrees Fahrenheit.
(摂氏で1度の上昇は華氏で1.8度の上昇に相当する)

The room temperature increased by 2°C.
(室温が2℃上がった)

上は名詞の increase、下は動詞の increase です。

 

ちなみに decrease も

実はここまでに確認してきたことは decrease にもそっくりそのまま当てはまります。

 

おっ、一粒で2度おいしい!

Absolutely!

 

 

では最後にもう一度簡単に今回のポイントを整理しておきましょう。

今日のポイント! ○ increase in と increase of の違い:in は対象物、of は数量
○ increase of と increase by の違い:名詞は of、動詞は by
○ decrease も同じ考え方でOK

 

 

あとがき

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こっそり英日対訳写真ブログを始めています。写真なんて、という方も英訳あるいは和訳の題材としてお使いいただけます。

という「二兎追うものは一兎も得ず」パターン!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡