by と until の違いと使い分けを覚えよう [英作文は英借文]



さて「英作文は英借文」の第14回。テーマは”前置詞 byとuntil”。
では早速、行ってみましょう。

 

目次

 

この記事の使い方

この記事の使い方や目的についてはこちらの記事へ!

 

今日の英文

次の日本文を英語にしてください。

1. 挑戦をやめるまで決して失敗にはならない。

2. 彼、もうそこに着いているはずですよ。

 

1. You never fail until you stop trying.
2. He should be there by now. 

(他の表現方法もあるかもしれませんが、あくまで今回のターゲット表現としての解答を提示しています)

 

ちょこっと解説

ここでそれぞれの英文についてちょこっと解説を。
おっとその前に by と until の違いについて解説した記事がありますのでよろしければ併せてご利用ください。

englishluke.com

 

解答1 

You never fail until you stop trying(挑戦をやめるまで決して失敗にはならない)

 

これはかのアインシュタインの言葉だそうです。というのはさておき。
この解説では
1. not (never) ~ until ~ 
2. stop~ing
の2点に注目したいと思います。

 

not (never) ~ until ~  

until A は「Aの時点までの継続」を表します。Aには until now のように名詞が入ることもあります。今回の問題では you stop trying と一つの文が入って従属節となっています。

今回の問題では「~するまで~ない」という not (never) ~ until の基本的な訳し方で問題文を作成しましたがもう一つ重要なものとして、

not ~ until = ~してはじめて~

というものがありましたね。

You don't know until you try.
やってみるまでわからない→やってみてはじめてわかる

英文は not の否定文なのに対し、日本語訳は否定になっていない点に着目してください。
この問題は「~するまで~ない」を not (never) ~ until とする問題としましたが、実は「~してはじめて~」をみたら not (never) ~ until とできるようにして欲しいというのが真の狙いだったりします。

 

えっと、このシリーズって英訳講座だったっけ?

ううん、違うんだけどね。

 

”英語で考えて英語で発信”のためのインプットを目的としているのですが、「これって英語でどう表現するんだっけ?」という場面もあるかと思い、さらにもしかしたら受験生なども見てくれてるかなって妄想してちょっと英訳講座っぽい内容でお届けしています^^

 

stop ~ing

動名詞とto不定詞のどちらを、あるいはどちらも目的語としてとるかは動詞によって違います。
stop の場合は動名詞だけを目的語としてとります。

 

えっ、でも stop to って見たことあるよ?

実はそれはね...

 

キーワードは「目的語」で stop to do となっている場合 to do という不定詞は”名詞的用法ではない”のです。次の文をご覧ください。

I stopped to talk with Luke.
= 僕はルークと話すために立ち止まった

I stopped talking with Luke.
= 僕はルークと話すのをやめた

上の文において to talk は stopped を修飾する副詞的用法(~のために)であって stopped の目的語とはなっていません。
一方、下の文では talking は stopped の目的語であり「話すことを→話すのを」という意味を表しています。

ここでは詳細は割愛しますが to不定詞のみを目的語としてとるもの(例:hope to see)や動名詞とto不定詞の両方を目的語とするが両者で意味が異なるもの(例:remember ~ing と remember to ~)などもあります。

このうち remember についてはこちらの記事で取り扱っています。

englishluke.com

 

解答2

He should be there by now(彼、もうそこに着いているはずですよ)

 

この問題は、
1. by now
2. 「はず」= should 
3. 「着いている」
に分けてみていくことにします。

 

by now

until が継続だったのに対して by は ある時点までのいずれか一点を表します。たとえば、
Send me an email by 3 o'clock というメールが来たとしたらその時点から3時までのどこかの時点でメールすればOKということになります。

この問題の by now は「現時点までに=もう」ということになります。 

 

「はず」= should 

should は「~すべき」という意味の他に「~なはず」という推量の意味でも使われます。

My plan should be OK.
= 私の計画は大丈夫なはず

 

うん、この使い方は盲点だった。

よし、だったらこの際覚えちゃおう!

 

着いている

「着く」というと arrive ですが、”動作”ではなく”状態”に着目すると be動詞の出番ということに。つまり問題文を「そこに着いているはず」から「そこに”いる”はず」と読み替えたというわけです。

 

 
ちょこっとメモ

英訳でも和訳でも基本的には同じ意味の単語と単語が1対1対応している必要はなく、文全体として意味が同じになればOKです。

 

転んでもただじゃ起きないぞ!

間違えたことは失敗じゃなくてチャレンジした証だ!

という僕のセリフを取っちゃダメじゃん^^

 

知らなかった表現はこの際覚えてしまいましょう!
声に出して読むと効果的です。

今日の英文!1. You never fail until you stop trying.

2. He should be there by now. 

(Web版 Google Chrome限定の発音機能についてはこちら!) 

 

あとがき

今回は英語→日本語の順序で問題を考えたのですが、うまく日本語にできず苦労しました。ニュアンスが合ってればと考えて1問目なんて「諦めない限り決して失敗ではない」とかしちゃってたのですが、これを素直に英語にすると You never fail unless you give up ってなっちゃって意図からはずれちゃうんですよね。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡