英作文のヒント-日本語発想からの脱却



今回は”英作文のヒント”ということでお送りしたいと思います。テーマは「日本語発想からの脱却」。

 

ちょっと待った。これは聞き捨てならないよ。だってこのブログには「できる!英作文」とか「英作文は英借文」とかの”訳してください”的な記事が多くあるじゃない?

それはそうなんだけどね...
ブログ記事の記事として英文を書いて解説して「それでは覚えてください」という流れでももちろんいいんだけど、問題形式にした方が取り組みやすいかななんて思ってね。

 

「できる!英作文」はともかくとして「英作文は英借文」の方は訳すというより英文のレパートリーを増やすことが目的ですのでご興味がありましたら是非取り組んでみてください。

...とがっつり宣伝も終わったところで今回のテーマである「日本語発想からの脱却」に入って行こうと思います。

 

目次

 

この記事を書くきっかけとなった英文

いつものように Tennis TV というYouTubeチャンネルを見ていたら実況の方がこんなことを言っていました(自動字幕で確認したので間違いないかと^^)。

This is the kind of tennis you want to watch him play

これは英作文の記事用として良い文だなと思い問題文とするために日本語に訳そうとしたんです。そうしたらこんな文になりました。

「これがあなたが彼がプレーするのを見たいようなテニスです」

 

ご覧ください!これが意味不明の日本語が誕生した現場です!

あら、大変^^

 

ちょっと訳を工夫してみた

いや、さすがに意味不明だろうと思って少し工夫してみました。

彼に期待するプレーはこのようなテニスではないでしょうか

原文のニュアンスを汲むとこんな感じかなと思います。

 

不可逆!

「彼に期待するプレーはこのようなテニスではないでしょうか」
この問題文に対して上の英文が出てきたらもう奇跡じゃないでしょうか。

僕なら、

I think the sort of tennis we expect him to play is this 

くらいにするかなぁ。

 

元の英文と全然違う!

そうなのよ。

 

さすがに「彼に期待するプレーはこのようなテニスではないでしょうか」から元の英文を導き出すのは無理かなと。

 

そもそも論

こうなってくるとそもそも同じ状況でも英語と日本語では異なる言い方になる場合があるという認識が必要じゃないかと。
日本語を英訳してもほとんど何の問題もないことが多いとは思いますが、英語(あるいは日本語)独特の表現方法があるとするなら...

 

日本語を追い出せ

英語独特の表現方法を身に着けるのに必要なことはやはり日本語を介さない英語によるインプット・アウトプットということになります。

 

ちょっと待った(2回目)。繰り返しになるけど思いっきり日本語を介する英訳的な記事、多いよね。

でもね、日本語を母国語とする僕が日本語を母国語にする英語学習者を対象として書いているブログであるという性質上、ねっ、ほら、仕方ないっていうかさ^^

 

では日本語を介さない英語のインプット・アウトプットにこのブログ役に立たないとすると^^、どうすればよいか?

 

インプット・アウトプットは無料でもできる

インプットに関しては今やインターネットやYouTubeなど読んだり、見たり、聞いたりすることが容易に無料でできる環境が整っていますので興味のある分野でがしがし取り組んでみてください(ちなみに僕はテニスと宇宙、最近は哲学っぽいやつかな)。

アウトプットは無料でとなるとなかなか難しいですがそれでも不可能ではありません。
スピーキングは独り言で十分じゃないかと思います(一人になれる時間と空間が必要ではあります)。
ライティングは日記を書けば良いのではないかと。個人的には”ほぼ”英日写真日記というのを最近始めたのですが(ご興味のある方はサイドバーのリンクをクリック!)、結構役に立つと感じています。
ただし、日記だと「I」から始まる文章が多くなりがちだという点に注意が必要です。視点を変えて無生物主語を使ったりと工夫していくとよいと思います。

いずれにしても日本語を介さないということがポイントになります。つまり読むときは英語→日本語、書くときは日本語→英語のようにしないということ。It's easier said than done, but this will surely get you to the next level!

 

最後に(蛇足)

今日の記事のきっかけの英文の解説をちょっとだけ。

This is the kind of tennis you want to watch him play

のポイントは、

1. 関係代名詞 that の省略(the kind of tennis [that] you want ...) 
関係代名詞によって(省略されていますが)play の目的語である the kind of tennis とつながっています。

2. 知覚動詞 watch の使い方(play が不定詞ではなく動詞の原形)
知覚動詞 + 目的語 + 動詞の原形

の2点です。

 

ほんとにいらないよね、取って付けたようなこの解説。

だよね~。

 

あとがき

なかなか日本語を追い出すって難しいですよね。語学留学したときは日本から来た身内に向かって Hello!っていうくらい追い出してたのですが^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡