まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

英作文:まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね

 

解答

では答え合わせです!

 

「まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね」

You talk as if you knew/know everything.
または
You talk as though you knew/know everything.
(口語では as if / as though の代わりに like も使われます)

 

できましたか?

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントはココ。

as if、as though について

では、詳しく見ていきます。

 

今回の記事では as if、as though について次の手順で解説していきます。

1. as if, as though の意味
2. as if, as though における仮定法と直説法

 

1. as if, as though の意味

as if、as though は「まるで~のように」という意味で使われます。 

今回の英作文は「まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね」なので、まさに as if、as though を使うケースです。

 

as if と as though はともに書き言葉で多く登場しますが、話し言葉で使わないというわけでもなく話し言葉では as if の方が好まれます(出典:ロイヤル英文法)。

また、話し言葉(口語)では as if、as though の代わりに like もよく使われます。

You talk like you know everything.

 

 

2. as if, as though における仮定法と直説法

 as if, as though の節の中は仮定法となる場合と直説法となる場合があります。

 

仮定法と直説法って?

 

仮定法と直説法
 
仮定法は「事実と反する仮定」を述べる言い方で動詞の時制に特徴があります。現在の話には過去形(仮定法過去)、過去の話には過去完了形(仮定法過去完了)をそれぞれ用います。
また仮定法過去ではbe動詞は主語によらず were を使います。
たとえば If I were a bird は過去形の were を使っていますがこれは過去の話ではなく
I ≠ a bird という現在の事実に反する仮定で「もし鳥だったら」という意味を表します。
例:If I were a bird, I could fly.
     (鳥だったら飛べるのに)
   I wish I hadn't done that.
     (あんなことしなければよかった)

直説法は物事を事実として述べる言い方で現在のことを現在形、過去のことを過去形で表す”普通の”文です。
例:He studies English. 
       I went to the park.

 

直説法は「事実」ってことはウソは仮定法を使うの?

あっ、これは「事実として述べる」だけで真実かどうかは別問題なんだよ。

 

ここからは as if を使って解説しますがもちろん as though でも同じことが当てはまります。

さて、今回の英作文「まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね」は、
*You talk as if you knew everything.
*You talk as if you know everything.
の2つとも正解としています。

 

どちらでも意味は同じってこと?

 

実はどちらの英文も問題文の「まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね」と訳すことができますが、この両者の”意味”は異なっています。

 

同じ訳になるのに意味が違うって禅問答か何か?

 

先ほどの仮定法と直説法の説明を思い出してください。
仮定法は「事実と反する仮定」を述べる方法でした。
つまり、
You talk as if you knew everything.
と言った人はこの You が「すべてを知っているわけではない」と思って発言しているということになり、そういう疑いを込めて「まるで何でも知ってるかのような口ぶりだね」と言っています。


一方、
You talk as if you know everything.
は「すべてを知っている」、あるいは少なくともその可能性があると思ってこう言っており、本当に「すべてを知っている(かも)」と思っていることを表します。

 

今回の問題はあえて”どちらともとれる”ような文での出題でしたが、仮定法と直説法の文の真意を踏まえて訳し分けるとこんな感じになります。

You talk as if you knew everything.
 → あたかも何でも知っているかのような口ぶりだね。

You talk as if you know everything.
 → その口ぶり、どうやらすべてお見通しのようだね。

 

でも訳すときどっちを使うかどうやって見極めるの?

 

as if + 仮定法 と as if + 直説法のどちらを使うかを決めるのは文脈です。
たとえば「さっきからありもしないことをベラベラと」というような前置きがあれば as if + 仮定法ですし、
直前に「そこまで知っているのか」などと言っていれば as if + 直説法を選択します。

 

なるほどね。

 

では最後に今回の英作文とは別の例文で仮定法と直説法の違いを感じてみてください。

1. You look as if you had seen a ghost.

2. You look as if you have seen a ghost.

ともに「幽霊でも見たみたいな顔して」といったような意味ですが、
1番は「幽霊など見ていない」と思っていて、
2番は「幽霊を見たのかも」と思っている
というのが話し手の意識の上の違いです。

 

ここを押さえよう!

*as if / as though =「まるで~のように」

*as if / as though は仮定法と直説法の両方が可能

*口語では代わりに like も使われる

 

以上、今回は as if / as though を使った英作文に取り組みました!

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡