if not ~ [使える?!英語フレーズ]



今回は if not ~ のご紹介。

まず、例文をご覧ください。

It is very difficult, if not impossible, to pass the exam.

このように挿入句として使われることも多い if not ~ですが、あえてより程度の高い単語を出して not で否定することで前の単語を強調します。

この例でいうと very difficult を上回る impossible 出してそれを not で否定することで very difficult を強調しています。

 

意味としては、

if not ~=「~ではないが...」

となります。

It is very difficult, if not impossible, to pass the exam.
 = その試験に合格するのは不可能ではないがとても難しい。

 

この例文は「難しい」という良い悪いでいうと悪い意味ですが、もちろん良い意味でも使えます。

This product is superb, if not the best.
 = この製品は最高とまではいわないもののすばらしい。

 

 

訳すときは「~ではないが...」を基本として文に合わせて変えてOKです(ここでは「最高ではないが...」とすると「ではないが」の否定が強く出過ぎると思ったので「とまではいわないものの」としました)。

 

なんか面白い表現を見たんだって?

そうなの。それが次の表現。

 

He is definitely one of the best, if not the best, players in the world.
 = 彼は世界最高とまではいわないが間違いなくトップクラスの選手だ。

one of the best と if not the best の対比が面白い点で素直に訳すと「(唯一無二の)最高ではないが最高の選手の一人」ということになります。

one of the best は「最高の~の一人/一つ」としても構わないのですが、「最高は常に一つだよね」という重箱の隅つつきなこだわりもあり、上の訳はちょっと工夫しています。この訳し方の工夫については過去の記事で書きましたのでよろしければ参考になさってください。


もう一つ注意点があります(注:ここからは確定情報ではなく考察になります)。

----------考察ここから----------

それは one of the best, if not the best, players in the world の players について。
players を除いて検索をかけると結構たくさんの検索されるのですが、割とこの位置の名詞が単数形になっているものが多いのです。

 

でもここでは players って複数形にしてるね?

そうなのよ。

 

これはどうつながっているか、という意識の問題じゃないかと思っています。つまり、

☆ 複数派:one of the best players in the world + if not the best の挿入

☆ 単数派:one of the best + if not the best player in the world の付加

という2つの可能性があるんじゃないかと。

どちらが正解ということはなさそうですが、複数とするか単数とするかで発音の仕方は変わってくるはずです。

複数の場合は書くと one of the best, if not the best, players in the world とコンマが2つになりこの両方で軽く区切ります。

一方、単数形の場合は one of the best, if not the best player in the world とコンマは1つですから区切るのはこの1か所だけになるはずです。

 

個人的には複数推しですが、単数もたくさん検索されるので...

----------考察ここまで----------

 

if not ~に戻って、ポイントをおさらいしてしておきます。

今日のポイント!if not ~は
○ 挿入句となることが多い
○ あえてより程度の高い単語を出して not で否定することで前の単語を強調する

 

 

あとがき

あとがきを考えるのに時間がかかるという本末転倒を何とかすべくこの欄をなくそうかなと思案中です^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡