今回は Mind the gap というフレーズのご紹介。
それもうやったよ。まさかのネタ切れ?!それをシレっと出してくるとはお主もヤキが回ったな!
いや、前回はリスニングに関するコラムの中でちょこっと紹介しただけだし、今回は定冠詞の the についてもう少し踏み込んでいこうかなと^^
というわけで問題の(?)コラムはこちらからお読みいただけます。
では本題に入っていきましょう!
意味
Mind the gap の mind は「~に気をつける」、gap は「隙間」です。
そして Mind the gap の意味は
「電車とホームの間が広く空いていますのでご注意ください」
です。
ちょっと、まて~ぃ!Mind the gap のどこにも「電車」とか「ホーム」なって入ってないよ?
ですよね^^
ではなぜこのような”意味”になるのか考えていきます。
定冠詞の the の威力
実は単純に訳すと、
Mind the gap = 「隙間に気をつけて」
にしかなりません。
しかし、これは Tube(ロンドンの地下鉄)でのアナウンスの言葉。
the gap は「その隙間」ですが、地下鉄に乗っていて「その隙間」といえば、
電車とホームの間の隙間!
その通り!
話し手と聞き手の共通認識の問題として the gap の the は「隙間は隙間でも電車とホームの間の隙間」を特定するためのもの。
一般的に、
定冠詞の the は話し手と聞き手に「共通認識があるもの」を特定する
といえます。
あの衛星
moon は惑星の周りを回る「衛星」のことを指します。木星には知られているだけで80個の moon=衛星があるそうです。
一つ一つの衛星はたくさん(複数)ある中の一つなので a moon of Jupiter となります。
でもお月さまは地球の衛星だよね? あれって、the moon っていうんじゃなかったっけ?
地球の衛星はお月さまただ一つ。なので地球で moon = 衛星といえば「みんな知ってるあの衛星=月」という共通認識がありますので、唯一の衛星ですが a ではなく the moon となるわけです。
まとめ
今回は Mind the gap にかこつけて定冠詞 the についてみてきました。
定冠詞の the は、
There is a car. The house is his.
のように一度出てきたモノを指すだけでなく、今回のようにいきなり出てくることもあります。
それはその場面で話し手と聞き手に共通認識があることを示しています。
道を歩いていて目の前に裂け目があってそれに対する注意を促したいときも実は、
Mind the gap.
ということができます。
この場合 the gap はもちろん「電車とホームの隙間」ではなく、「道の裂け目」。
この場面ではこれが話し手と聞き手の共通認識というわけです。
あとがき
a と the、そして無冠詞の問題はどこまで行っても難しい問題です。僕も今だによくわからない^^
わからないんか~い!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡