今回は上の絵にもあるように
turn the tables, on the table, under the table という3つの表現をみていきます。
table があやしいとみたよ、僕は。
うん、確かにそうなんだけど、実は黒幕は「the」なのよ。
意味
まず3つの表現の意味からみておきましょう。
turn the tables = 形勢を逆転する
on the table =(議案、計画などが)検討中で/棚上げにされて
under the table = こっそりと/不正に
どれにも「テーブル」が入ってないね。
こういう意味になる理由
たしかにどれにも「テーブル」は入っていませんが、実はテーブルが大いに関係しています。では意味の成り立ちをそれぞれみていきましょう。
turn the tables
これはもともとバックギャモンというテーブルゲームで使われた言葉だそうです。バックギャモンについてはほぼ何も知らないので推測でしかないのですが、きっと将棋みたいな感じじゃないかなと思っています。
将棋ではめちゃくちゃ負けているときに「テーブル(将棋盤)」を turn すればあら不思議、めちゃくちゃ勝っているじゃありませんか!
the tables の the は特定のものを指す定冠詞。I have a bicycle. The bicycle is ... のように事前に出たものを指すのでなくいきなり出てきた the は「言わなくてもわかるよね、あれだよあれ」というようなイメージ。
turn the tables は turn tables ではダメで「皆さんご存知のあのバックギャモンのテーブル」でなくてはならないので turn the tables となってます。
バックギャモン知らないけどね、僕。
それは僕も^^
*これだけ tables と複数形である点に注意して!
on the table
次の「テーブル」に参りましょう!
ちょっと待った!これおかしいよ。だって上に意味出てるけど2つは真逆の意味じゃないか!
そうなんです。真逆なんです。推測になってしまいますが、真逆の意味となる理由はこんな感じで当たらずとも遠からずといったところじゃないかと思います。
イギリス英語(British English)では「(議題、計画などが)検討中で」とか「(議会に)上程されて」という意味で使われています。
この場合の the table は「みんなが議論するために集まったそのテーブル」でしょう。
一方、アメリカ英語(American English)ではおそらく the table が「書類が山積みになっているあのテーブル」と思った人がいたのかなと。そのテーブルに置かれると忘れられるので「(無期限に)棚上げにされて」という意味になると。
置かれたテーブルがどういうものかが違うというのも面白い話ですね。
under the table
最後の「テーブル」です。
「あのテーブルの下で」というのはいかにも怪しい雰囲気がしませんか?
しません(キッパリ!)
そこはして欲しい^^
そうです。この the table はあの怪しい取り引きがなされている「そのテーブル」です。なので「こっそりと」や「不正に」という意味になります。
また、お金に関しては money paid under the table では「わいろ」になります。
例文
以上を踏まえて例文でそれぞれの意味を確認していきましょう。
turn the tables
He turned the tables on me.
(彼は僕との形勢を逆転した)
*~に対してを表すときは turn the tables on ~とします。
Now the tables have been turned.
(今や形勢逆転だな)
on the table
The issue on the table is a difficult one.
(検討中の問題は難題だ)
The bill was laid on the table.
(その法案は棚上げになった)
under the table
They did things under the table.
(彼らはこっそりと事をなした)
Don’t try to get things done under the table.
(不正に何かをなそうとするな)
まとめ
今回は the table 特集でした。定冠詞の the が効いていましたね。
ではポイントのおさらいです。
あとがき
いきなり出てくる定冠詞の the はたとえば「十五夜といえばあの食べ物だよね」の「あの」みたいなものでそこにみんなの共通認識があるものかなと。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡