できる!英作文その10-比較級の強調を含む英作文 +α(studyとlearn の違い)



今回は比較級の強調をテーマにした英作文に挑戦しようと思います。 study と learn の違いについても詳しくご紹介します。

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず英作文のお題を1つ提示します。

次に間違えやすいポイントを盛り込んだ「解答例(たたき台)」をお示しし,それを添削していきます。

最後に添削を踏まえた英訳例をお示しします。

注:英作文や英文ライティングの正解は1つではありませんので,英訳例はあくまで1例に過ぎないと考えてください。

英訳例を見る前にぜひご自分でも英作文にトライしてみてください!

 

今回のお題

「確かに学ぶことは難しい。だが,ときとして忘れることはなおさら難しい。」

 

解答例(たたき台)

It is difficult to study for sure. But sometimes it is more difficult to forget.

 

添削と解説

「解答例(たたき台)」の改善ポイントをそれぞれ解説します。

 

for sure と But

But はさすがに問題ないでしょう?

実は But は文法上は文頭では使えないのです。

でも YouTube とかでもよく聞くよ?

会話では普通に使われていますし,written English(書き言葉)でも informalな(くだけた)文章では使われています。でも,「文法ルールとしては間違いである」ということは頭の片隅に入れておいてください(正式なレターなどフォーマルな文章を書くことがあればきっと役に立つはず)。

じゃあ,こういう場合はどうすれば?

However が使えます。でもちょっと堅い。なので,文頭じゃなくせば良いのです。

difficult to study, but とピリオドではなくカンマ(,)にしてしまえば接続詞としてちゃんと文法通り。

 

さらに,but が来るよという合図として Indeed や It is true that を持ってくると,

Indeed ~ , but

It is true that ~ , but

として「確かに~かもしれないが,~」というパターンに持ち込むことができます。

 

そこで for sure 「確かに/確実に」はOKなのですが,study for sure「確実に勉強する」 と解釈される可能性も考慮して indeed または It is true that と入れ替えます。

 

添削:

for sure → Indeed(文頭)

But → , but(文頭を回避)

ここがポイント! 正式には but を文頭に置くことはできない。

 

study

ここは study → learn とします。

ちょっと待った!僕の辞書には study にも「学ぶ」という意味が載ってるよ。

ここが問題です。

辞書に載っていてもそのまま使えない場合があります。

そのため単語はなるべく文脈の中で覚えるようにすることがおすすめです。

 

では study と learn はどう違うのでしょう?こちらのヒントからお考えください。

クイズ番組?!

You learn something by studying it.

どうでしょうか?

英英辞典によるとそれぞれ,

study = Devote time and attention to gaining knowledge of (an academic subject), especially by means of books.(by Collins )

 

learn = acquire or gain knowledge or skills(by WordNet)

と出ていました。

要するに,

study = 知識を得るため時間と集中力を使う(特に本からね)→勉強する

learn = 知識やスキルを習得する (マスターするに近いニュアンス)

です。

これを踏まえるとヒントの英文は,

「勉強して習得する」という意味になります。

ここがポイント! study = 学習する,learn = 習得する

 

お題は「学ぶことは難しい」でした。

この「学ぶ」は明らかに机に向かって勉強する,ではなく何かを習得すること。

ですから添削は,

study → learn

とします。

 

 
2つ以上の単語の違いがわからないときは「英英辞典」を引いてみると答えが見つかるときがあります。

また,ネットで単語A 単語B difference などと検索すると親切に教えてくれているサイトなどもありますので活用してはいかがでしょうか?(セキュリティをしっかりした上で自己責任でお願いします!)
 

forget

比較級をスキップして先に forget を考えます。

forget は確かに「忘れる」なのですが,どちらかというと「思い出せない」とか「失念」とかいう感じです。

I forgot to bring my wallet.(財布持ってくるの忘れちゃった)

 

今回は「忘れることはなおさら難しい」ですので,意図的に「忘れる」感じが欲しいところ。

これにピッタリの単語は, unlearn です。

 

ご覧の通り,learn に否定の接頭辞 un- が付いて learn の意味を反転させています。

un- が付いて意味が反転する単語は他にも untie ⇔ tie(ほどく⇔ 結ぶ), unfold ⇔ fold(広げる ⇔ たたむ)などがあります。

 

ですからここは,

forget → unlearn

とします。

 

比較級の強調

さて,今回のメインテーマである比較級の強調です。

解答例(たたき台)では more difficult となっていました。

これで「(比較して)より難しい」意味は出ているのですが,「なおさら」という原文の意味にはあと一歩足りません。

そこで more difficult に強調を加えます。

 

比較級を強調する単語には次のようなものがあります。

ここがポイント! 比較級を強調する単語
even, still // far, much, a lot など

 

// はちょっとした違いで区切ってあり,

○ even, still は「さらに一層」という風に「比較対象も程度が高い(良い意味/悪い意味)だがそれより尚程度が高い」ことを表現できます。

○ far, much, a lot は単に「ずっと程度が高い(良い意味/悪い意味)」を表します。

 

今回は「なおさら」ですから, even か still をチョイスします。

よって,

more difficult → even more difficult

とします。

 

英訳例

Indeed it is difficult to learn, but sometimes it is even more difficult to unlearn.

まとめ

今回は study と learn の違い,比較級の強調をテーマに英作文をお送りしました。解説は省略しましたが,なにげに形式主語も使っています。
英作文は本当に慣れの世界ですので,ぜひご自分でも訳を考えてみてください。

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡