one, another, the other, the others を使った英作文に挑戦



今回は one, another, the other, the others を使った英作文に挑戦です。

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず特定の文法テーマに沿った英作文のお題を提示します。

英訳例をお示しして,文法やフレーズの解説を加えます。

英文法の解説として読むもよし,英作文の力試しをするもよし,ぜひご活用くださいませ!

 

今回のお題

1. もう一つの方を見せてください。

2. 別のを見せてください。

3. 一つは赤でもう一つの方は緑です。

4. 一つは赤で別の一つは緑です。

5. 一つは赤でその他はみんな緑です。

 

英訳

1. Show me the other.
2. Show me another.
3. One is red and the other is green.
4. One is red and another is green.
5. One is red and the others are all green.

 

解説

では各問題を詳しく解説していきます!

 

1. もう一つの方を見せてください。

Show me the other.

 

この問題のポイントは?

「もう一つの方」という表現から最初に2つ提示されていて1つ目を見た後のシチュエーションであることを見抜くことです。

 

2つのうちの残りの1個を英語では the other と表現します。

other は「他の物(人)の」という形容詞,「他の物(人)」という名詞の用法があります。

 

the がつくのはなぜ?

「the がつく」 という言い方は「日本人の英語」のマーク・ピーターセンさんにしかられそうですが,とりあえずそれは置いておいて the が必要な理由は次の通りです。

 

このお題は「2つ提示されていて1つ目を見た後のシチュエーション」であるといいました。2つのものから1つ目を見た後は残りは1つで決まりです。つまり特定されるということです。特定されるのであれば定冠詞の the が必要というわけです。

 

2. 別のを見せてください。

Show me another.

 

こっちは another だね?

こちらは「一つ見せてもらった後に(2つ以上の)別のものを見せてもらう」というシチュエーション。

 

この場合 the other は使えず「2つ以上ある他のものの一つ」を表す another を選択します。

*余談ですが,another は元々 an other で不定冠詞の an であることから特定されない=2つ以上のうちの一つであることが語源からもわかります。

 

3. 一つは赤でもう一つの方は緑です。

One is red and the other is green

 

また the other だけどポイントは?

ポイントは One is ~ and the other is ~ という対比の言い方です。

 

3-1. one

ここでは詳しい話は省略しますが,この one は単独で不特定の物(人)を表す不定代名詞です。

例:

I have a smartwatch.

Oh, I have one too.

 

3-2. one is ~ and the other is ~

さて本題の One is ~ and the other is ~です。

これは「(2つの中の)1つは~でもう一つは~です」ということを表します。

 

カッコ内は原文(日本文)にも英訳にも明示されていませんが,今回のテーマで重要となるポイントです。

 

別の例をあげると,

I have two racquets. One is a Yonex racquet and the other is a Wilson racquet.

=ラケットを2本持っています。1本はヨネックス,もう一本はウイルソンのラケットです。

 

とこのように2つのものがあって「1つは~でもう一つは~です」というための構文です。

 

4. 一つは赤で別の一つは緑です。

One is red and another is green.

 

これまでの流れからすると...

もうほぼネタバレ状態かもしれません^_^

 

One is ~ and another is ~ は「(3以上の中の)1つは~で別の一つは~です」ということを表します。

 

逆にいうとこの構文が出てきたら話題になっているものが3つ以上あることがわかります。

 

5. 一つは赤でその他はみんな緑です。

One is red and the others are all green.

 

これは何個?

これは3個以上は確実でおそらく4個以上の話です。

なぜなら「一つは○○でその他はみんな」とあるため「その他」は3つ以上だと想像できるからです(2つなら「どちらも」となるはず)。

 

ですが英語を作る際には2個か3個かが大事で3個か4個かはあまり関係がありません。

結局この問題では「その他はみんな」なのでその他(複数)を表す others に特定のものを表す定冠詞 the がついて the others となります。

 

えっ?! the other で「みんな」という意味が含まれるの?

たとえば全部で10個の商品を見せてもらうとして今1つ目を見たとします。

others では「それ意外の複数」であることはわかりますが残り9個のうちの何個かはわかりません。

一方,the others とすると残り9個全部であることがわかります。たとえば7個では残り9個のうちのどれかが特定されませんが,残り9個全部であれば残り9個のうちの9個であると特定されるため the が必要です。


それを逆から考えて「the がある=残り全部」というわけです。

 

ちなみに all を使って

all the others are green や

all of the others are green としてももちろんOKです。

 

まとめ

今回のポイントをまとめました。

今日のポイント! ○ 2つのうちの「もう一つ」は the other
○ 3つ以上のうちの「別の一つ」は another
○ 2つの物(人)で使う One is ~ and the other is ~の対比構文
○ 3つの物(人)で使う One is ~ and another is ~の対比構文
○ 1つとその他全部の One is ~ and the others are ~の対比構文

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
一見複雑そうに思えますが,理屈さえわかってしまえば覚えるのはさほど難しくないかもしれません。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡