できる!英作文その3-as far as と as long as の違いと使い分けを解説



as far as と as long as の違いと使い分けを学ぶ英作文

今回は英作文を通して as far as と as long as の違いを理解し,ばっちり使い分けができるようになることを目指します。

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず英作文のお題を1つ提示します。

次に間違えやすいポイントを盛り込んだ「よくある間違い例」をお示しし,それを添削していきます。

最後に添削を踏まえた英訳例をお示しします。

注:英作文や英文ライティングの正解は1つではありませんので,英訳例はあくまで1例に過ぎないと考えてください。

英訳例を見る前にぜひご自分でも英作文にトライしてみてください!

 

今回のお題

1. 私の知る限り,彼は史上最高のテニス選手だ。

 

よくある間違い例

1. As long as I know, he is the best tennis player all the time.

 

添削と解説

「よくある間違い例」の改善ポイントをそれぞれ解説します。

 

お題:私の知る限り,彼は史上最高のテニス選手だ。

今回は間違いやすい as far as と as long as の問題。

まず「よくある間違い例」の解答では「私の知る限り」を As long as I know としていますが,これは No good。ここで as long as と as far as の違いを整理しましょう。

 

as long as と as far as の意味の違い

as long as = 「~である限り(条件を示す)」,「~する限り(期間を示す)」

as far as =「~の限り(範囲・制限を示す)」

 

トォ!1を聞いて10を知るシマウマ,ゼブラくん参上!
この僕でも~この説明じゃ,全然分からないんだけど?

...うん、そうだね。まだ途中だからね^^
では続きをどうぞ!

 

as long as と as far as の違いを例文で確認

百聞は一見にしかずというわけで,例文で違いを確認していきましょう。

1. As long as you keep your promise, I will keep mine.

2. As long as I am here, you can ask me as many questions as you please.

3. As far as I am concerned, that doesn't make a difference.

4. As far as I can see, there is no one around.

 

 
単語メモ
keep one's promise: 約束を守る
make a difference: 違いを生む,影響する

 

例文1

As long as you keep your promise, I will keep mine.

「あなたが約束を守る限り,私も約束を守りますよ」

 

「あなたが約束を守る限り」の「限り」は「約束を守る」という条件を示しています。

 

例文2

As long as I am here, you can ask me as many questions as you please.

「僕がここにいる限り,好きなだけ質問していいですよ」

 

「僕がここにいる限り」の「限り」は「ここにいる間」という時間の区切りを示しています。

 

例文3

As far as I am concerned, that doesn't make a difference.

「私に関する限り,それは影響ありません」

 

「私に関する限り」の「限り」は「私」という範囲/制限を示しています。

 

例文4

As far as I can see, there is no one around.

「見渡す限り誰もいない」

 

「見渡す限り」の「限り」は「見渡したところ」という範囲を示しています。

 

以上をまとめると

今日のポイント! as long as は「条件」や「時間の区切り」を示し,
as far as は「範囲・制限」を示すという前提の下で,
いずれも「~する限り」を意味する。

 

英作文の解説

では英作文に戻りましょう。

「私の知る限り,彼は史上最高のテニス選手だ。」の「私の知る限り」は「条件/時間の区切り」と「範囲・制限」のどちらになるでしょうか?

もし「条件/時間の区切り」であれば,「私が知らなければ,彼は最高の選手でない」ことになってしまいますが,彼の選手としての評価は「私が知るかどうか」とは関係がないので「条件/時間の区切り」ではない,つまり「範囲・制限」が答えということになります。

これを踏まえると添削としては,

As long as I know → As far as I know

となります。

 

he is the best tennis player all the time

all the time は Nice try! ですが,残念ながら completely wrong.

all the time の意味は「いつも(常に)」

 

じゃあ「史上」って本当はどういえばいいの?

実はそのまま,

in history

でOK。

the も a も何もつかないことに注意です。

 

その他の部分はOKですので添削としては,

he is the best tennis player all the time

→ he is the best tennis player in history

となります。

「史上最高のテニス選手」の部分はこれでOK。

 

別の言い方として,

he is the best player in the history of tennis.

とすることもできます。

ただしこちらのは,

「テニス史上最高の選手」とほんの少しだけですが問題文からずれます。

 

また,こちらの history に the がつくのは of tennis により history が限定されているから。漠然とした「歴史」ではなく「テニスの歴史」という特定されたものなので the が必要となります。

 

英訳例

As far as I know, he is the best tennis player in history.

 

あとがき

今回は英作文にかこつけて as far as と as long as の違いと使い分けを中心に解説をしましたが,いかがだったでしょうか?

きっと感覚的に分かるようになりますが,それまでは as far as や as long as を含む文に出会ったときに今回説明した“理屈”を少し思い出してやってくださいませ。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡