今回はwhatの「特殊な」表現をご紹介します。
では早速まいりましょう!
目次
この記事の流れ
この記事ではまず特定の文法テーマに沿った英作文のお題を提示します。
英訳例をお示しして,文法やフレーズの解説を加えます。
英文法の解説として読むもよし,英作文の力試しをするもよし,ぜひご活用くださいませ!
今回のお題
1. なけなしのお金を盗まれた。
2. 読書の精神に対する関係は食物の身体に対する関係と同じだ。
すべて関係代名詞 what を使って英訳してください。
英訳
1. I was robbed of what little money I had.
2. Reading is to the mind what food is to the body.
解説
2番の解説はいつものように重箱の隅を突き太郎になってしまってます^^
なけなしの金を盗まれた。
I was robbed of what little money I had.
関係形容詞
what little money I had の部分ですが,この what は money という名詞にかかって形容詞的な役割をしているため「関係形容詞」と呼ばれます。
このwhatの役割は,
関係形容詞 what = all the ~ that
となります。
今回の例では
what little money I had = all the little money I had
です。
次に little の解説です。
a little と「a」がつく場合には「少しの」という意味ですが,
little のみで「a」がつかない場合には「ほとんどない」という否定を表します。
little money では「ほとんどないお金」という意味を表現します。
what little money I had 全体で「(ほとんどないけど)有り金全部」→「なけなしの金」という流れになります。
little は数えられないとき,few は数えられるとき
「数えられない」って「時そば」的なこと?
「時そば」的なことではなくて日本人にとって感覚的に*難しい問題の一つである「可算名詞」と「不可算名詞」のことです。
可算名詞=apple,pen などの数えられる名詞
不可算名詞 = equipment, money などの数えられない名詞
(*equipment は不可算,machine や device は可算なんていわれても感覚的には???ですよね)
what little money は money が不可算名詞なので little を使っています。
もし money ではなく「なけなしのリンゴ」であれば,
what few apples とします。
rob A of B
この rob A of B は「AからBを盗む」という表現です。
この問題では A is robbed of B と受動態で表現しています。
この他「盗まれた」という表現としては,
steal があります。
これを使う場合には,
I was stolen what .... は X で,
I had/got what little money I had stolen.
とします。動詞は have と get を使うことができます。
読書の精神に対する関係は食物の身体に対する関係と同じだ。
Reading is to the mind what food is to the body.
A is to B what C is to D
なにこれ?
本当に「なにこれ」と言いたくなるような構文です。
ただ受験を含めてテストでは出がちな構文なので一応避けて通るわけにはいかないかなと。
to B と to CはSVOCに当たらずただの修飾語ですのでこれをはずして考えてみます。
そうすると,
A is (to B) what C is (to D) →A is what C is.
う~ん,まだわからない。
what C is の what は関係代名詞で詳しくはこの記事を参考にしてみてください。
簡単にいうと,what = the thing which 。
これを当てはめると,
A is what C is = A is the thing which C is =「AはCがそれであるところのものだ」
わざとやってるよね,これ?難しくなってんじゃん!
これは意味というよりも what の使い方を確認してほしかったんだよ。
この what の使い方は I am not what I used to be(もう昔の俺ではない)
と同じです。
A is what C is はwhat C is が補語(SOVCのC)となり構文としては SVC になります。
それに to B と to D が入るだけ。
ご丁寧に「だけ」にアンダーラインしてるけどまだ納得してないよ,僕は。
ですよね^^
A is (to B) what C is (to D) と元に戻して考えてみます。
what C is to D = the thing which C is to D ですから,
「Dに対するCであるもの」です。
具体的な方がわかりやすいので what food is to the body を考えると,
food が C で the body がDですので,
「身体に対する食物であるもの」となります。
”食物であるもの”がちょっと意味不明ですが「身体に対する食物の位置づけ」くらいに考えると少しわかりやすくなるかもしれません。
お題から逆算すると「位置づけ」=「関係」となります。
次に A is to B の部分を考えます。
まず what C is to D を X と置きます。
よって,A is to B X.
ただし,X=「食物の身体に対する関係」
Xを本来の補語(C)の位置(SVC)に戻して,
A is X to B を得る。
もはや数学じゃんよ。
A is X to B は「AのBに対する関係はXと同じ」(be 動詞はイコールを表します)
ここでお題に戻って具体的に考えます。
A は Reading,Bは the mind でしたので
「精神に対する読書の関係は身体に対する食物の関係と同じ」
Reading is to the mind what food is to the body
これでどうよ?
A is to B what C is to D =「AのBに対する関係はCのDに対する関係と同じ」と素直に覚えた方が早くね?
まとめ
今日のポイントまとめです。
あとがき
今回もまた悪いところが出てしまいました^_^
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡