あのミスで試合に負けた [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

 

解答

では答え合わせです!

 

「あのミスで試合に負けた」

That mistake cost me the match.

 

できましたか?

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントは次はココ。

1. 動詞としての cost

2. 無生物主語 

では、それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. 動詞としての cost

cost は「コスト(費用)」という名詞として、

at the cost of ~(~を犠牲にして)
at all costs(いくらかかっても / 何があろうとも)
cost reduction(コストダウン)

などの意味や使い方があります。

 

で、今回は動詞としての cost だよと?

Yes!

 

動詞としての cost は S+ cost + 人 + 失うもの という第4文型を取り基本的には「人に~を失わせる」という意味を表します。(”人”は省略される場合があり、その場合はSVOの第3文型)。そしてこの「人に~を失わせる」という意味を基本に”失うもの”がお金であれば「費用がかかった」と訳しますし、今回の英作文のように試合であれば「Sのせいで試合に負けた」と文によって訳し分けます。

It cost (me) 1000 dollars.
(それは[私に]1000ドルを失わせた
 → それに1000ドルかかった)

The job cost him his health.
(その仕事は彼に彼の健康を失わせた
 → その仕事で彼は健康を損なった)

 

 

 
ちょこっとメモ
 
動詞の cost の活用は cost - cost - cost で過去形も過去分詞形も同じ形です。上の2つの例文は cost となっていますがこれはすぐに過去形だとわかります。なぜなら現在であれば三単現の s がついて costs になっているはずだからです。

 

次は「無生物主語」について!

 

2. 無生物主語

「無生物主語」とはその名の通り生物ではないものが主語になる文のことです。

 

ぜんぜん説明になってない。

ですよね^^

 

日本語でいうとちょっと文学的な表現、たとえば「香ばしいうなぎの香りが私の足を止めさせた」みたいな文を指します(笑)。「うなぎの香り」という生物でないものが人に対して「止めさせる」という動作をするというのが無生物主語の形です。

 

ここを押さえよう!

*無生物主語の文:「生物でないものが人に~させる」

 

また、「香ばしいうなぎの香りが私の足を止めさせた」のような文学的な表現はあまり日常的には使わないため訳し方が問題になります。たとえばこの文であれば「香ばしいうなぎの香りがしたので私は足を止めた」と理由として言い換えると”普通”の文になります。

 

ここからは英語に戻って考えます。今回の英作文 That mistake cost me the match の主語は That mistake(あのミス) でこれはもちろん”生物”ではありませんね。
そして上のセクションで見た cost =「人に~を失わせる」が続いて「あのミスは私にその試合を失わせた」という直訳の意味が導かれます。

また、この文で「あのミス」は”試合を失う”原因になっています。そこで先ほどの日本語の言い換えと同じように原因として訳し直すと、

「あのミスは私にその試合を失わせた」
 →「あのミスのせいでその試合を失った[→負けた]」

となります(今回の問題としてはここからさらに「あのミス...」としています)。

 

ここまでをまとめるとこんな感じ。

That mistake cost me the match において
*That mistake は生物ではない
*その That mistake が結果(試合に負ける)の原因になって
*「私にその試合を失わせた」という形になっている

 

また、無生物主語は原因(理由)だけでなく方法・手段条件を表す場合もあります。

1. This tool saves you time.
2. This train will take you to Sapporo.
3. Walking helps you lose weight.

1:「この道具はあなたに時間を省かせる」→「この道具を使えば時間が節約できる」
2:「この電車はあなたを札幌に連れて行く」→「この電車で札幌に行ける」
3:「ウォーキングはあなたが体重を減らすのを助ける」→「ウォーキングは体重を減らすのに役立つ」

 

この無生物主語はとても英語らしい表現なのでぜひ使えるようになりたいところ。今回の解説では日本語への訳し方について触れていますが、実はやってほしいことは逆でそういう日本語を英訳するときに(あるいは直接英語を書くときに)無生物主語を使えるといいなと思っています。

今回の英作文のお題である「あのミスで試合に負けた」を”安全に”訳すと Due to that mistake, I lost the match くらいですが、これを That mistake cost me the match と訳してあればそりゃもう「お主、できるな」となること請け合いです。

 

個人の感想です。

そうですけど(笑)

 

あとがき

英作文は Practice makes perfect(習うより慣れろ)の世界ですから、たくさん問題をこなせば実力アップ間違いなし!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡