彼は忙しかったようだ [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

 

解答

では答え合わせです!

 

「彼は忙しかったようだ」

He (seems*) ( to ) (have) (been) (busy).
It (seems*) (that*) ( he ) ( was ) (busy).
*seems は appears でもOK
*that の代わりに like でもOK
*seems that は looks like でもOK
(詳細は解説コーナーで)

 

できましたか?

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントは次の2つ。

1. 過去のことを現在推量する表現

2. seem、appear、look の違い

では、それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. 過去のことを現在推量する表現

今回の出題の意図はこの”過去のことを現在推量する”というもの。It を主語にした方は、
It seems that he was busy
と主節(It seems)と that節の動詞の時制が違うだけでした。

 

時制の一致は起こらないの?

 

主節が現在形のときは that節内の時制は内容によります
たとえば今回の「彼は忙しかったようだ」では「ようだ」は現在の推量、”忙しかった”のは過去の話ということで It seems that he was busy と異なる時制で表現されているというわけです。

--------------------

ではこの It seems that he was busy をもう一方の He を主語とする文に書き換えることにしましょう。この書き換えでの重要ポイントはここ。

ここを押さえよう!

*主節よりも以前の出来事は完了不定詞(to不定詞の完了形)で表す


完了不定詞は to have + 過去分詞(P.P.)という形です。
前述のように「ようだ」は現在の推量、”忙しかった”のは過去(推量時点より以前)の話なので”忙しかった”はまさに完了不定詞の出番ということになります。

It seems that he was busy.
   ↓
He seems to have been busy.

主節が現在形(seems)で完了不定詞(to have been)になっています。これで busy だったのが過去であることがわかる仕組みになっています。 

 

2. seem、appear、look の違い

ここからは単語レベルのちょっとややこしいお話です。まとめるとこんな感じ。

*seem/appear は that/like、look は like のみ(thatはX)

*「思われる」seem、「ように見える」appear/look

 

用法と意味でグループ分けが違ってるしややこしいね。

そうなんだよね~

 

*seem/appear は that/like、look は like のみ(thatはX)

この分類は言葉で説明するとちょっとややこしいので例文で確認していくことにしましょう。

〇 It seems that he was busy
〇 It seems like he was busy
〇 It appears that he was busy
〇 It appears like he was busy

〇 It looks like he was busy
×  It look that he was busy 

*どれも「~のようだ」を表します。
*that と like の違いはわずかですがあえていうと like の方が推量の程度がやや大きい感じ
*look that だけダメです。
*appear like は個人的にはあまり見たことがありませんが使われているようです。
*seem like, appear like, look like はそもそも like の後に名詞が来る用法だと思うのですが seem/appear/look like SV も普通に使われています。

 

むむむ、例文でもややこしい。

要するに look that はダメよとだけ覚えておけばOKかな。

 

*「思われる」seem、「ように見える」appear/look

 appear と look は「~に見える」がもともとの意味です。

☆ He appears busy.
☆ He looks busy.

ですからどちらも「彼は忙しそうに見える」というのが appear と look の本来の意味を踏まえた訳です。でもこの状況は「彼は忙しそう」とも言えちゃうんですよね。ですから逆に「彼は忙しそう」を英語してと言われたらこれらの文でOKということになります。


一方の seem は見た感じだけではなく主観的な推論を表して「~のように思われる」という意味です。

☆ He seems busy

appear/look の「彼は忙しそうに見える」に対して「彼は忙しいと思う」ということから「彼は忙しそう」という”訳”が成立します。

 

ここまででおよそ seem、appear、look の違いについてカバーできたと思います。

 

 

 
ちょこっとメモ:appear/look と seem の使い分けについて
 
このように appear/lookグループと seem はちょっとだけ意味が違うので本来は使い分ける必要があるのだとは思いますが、そもそも文脈から「忙しそう」がそう見えるのかそう思うのかわからないときもありますしそこまで厳密に気にする必要もないかなという気もします。
もちろんたとえば「疲労困憊の表情」など明らかに見た目を表す文脈があれば It looks like he was busy とするのが正解だとは思います。

 

 

以上、今回は2つのポイントについて解説しました!

 

あとがき

英作文は Practice makes perfect(習うより慣れろ)の世界ですから、たくさん問題をこなせば実力アップ間違いなし!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡