彼が他人の悪口を言うのを聞いたことがない [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

英作文:彼が他人の悪口を言うのを聞いたことがない

 

解答

では答え合わせです!

 

「彼が他人の悪口を言うのを聞いたことがない」

I have never heard him speak ill of others.
He has never been heard to speak ill of others.

 

できましたか?

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントは次の〇つ。

1. 知覚動詞とは?
2. 知覚動詞の受動態

では、それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. 知覚動詞とは?

知覚動詞というのは「見る」「聞く」「感じる」など五感での感知を表す動詞のことです。
具体的には see, look at, hear, listen to, feel などがそれにあたります。

知覚動詞の特徴はなんといってもコレです。

ここを押さえよう!

知覚動詞は、
*S + V + O + 原形不定詞(動詞の原形)
*S + V + O + 現在分詞
*S + V + O + 過去分詞
の構文をとる。

この構文ではOが直後の動詞の意味上の主語になる。
*S + V + O + 原形不定詞 → 「SはOが~するのをVする」
*S + V + O + 現在分詞 → 「SはOが~しているのをVする」
*S + V + O + 過去分詞 → 「SはOが~されたのをVする」

 

わかりにくいので具体例をお願い。

合点承知の助!

 

1. I heard the bird sing.
(その鳥がさえずるのを聞いた)

2. He saw a car running.
(彼は車が走っているのを見た)

3. I felt my arm pulled.
(腕が引っ張られるのを感じた)

*1番の O は the bird。the bird が sing の意味上の主語となるため「鳥がさえずる」という意味に。
*2番目は O の a car が runnning の意味上の主語で「車が走っている」
*3番目は O の my arm がpulled の意味上の主語となり「腕が引っ張られる」

 

これで準備万端。今回の問題を見ていきましょう!

 

今回の問題は「彼が他人の悪口を言うのを聞いたことがない」でした。
これを各パーツごとにブレイクダウンして考えてみます。

*「聞く」という知覚動詞が入っている
*「聞いたことがない」は現在完了形(経験)
*「彼が」が「悪口を言う」の意味上の主語

 

これらを踏まえてに実際に能動態の英文を完成させていきます。

*「聞いたことがない」
 → I have never heard
*「彼が他人の悪口を言う」の「彼が」の部分は heard の目的語なので目的格の him、「悪口を言う」は speak ill of ~でこれが原形不定詞(動詞の原形)で置かれる
 → him speak ill of others
*上の2つを合わせる
 → I have never heard him speak ill of others

 

これで能動態の文は完成です!

 

2. 知覚動詞の受動態

さて、ここからは先ほど完成させた能動態の文を受動態に変換していきます。

能動態から受動態へは次の手順で変換することができます(過去記事より転載)。

1. 目的語を前に出して主語にする(必要に応じて主格にする)
2. 動詞を「be動詞 + 過去分詞」に変える
3. 必要に応じて主語を目的格にして by の後に置く


実際にやってみましょう。

出発点:I have never heard him speak ill of others

1. 目的語の him を主格の He に変えて前に出す
2. have never heard を has never been heard に変える
3. 今回は by + 動作主は省略されている
  ↓
He has never been heard speak ill of others.

 

あれっ、打ち消し線が引かれてるね?

これ間違いなのよ(デジャヴだ~)。

 

S + V + O + 原形不定詞の文を受動態にするにはもう一つ大事なルールがあります。

 

ここを押さえよう!

*知覚動詞を使う S + V + O + 原形不定詞の文を受動態にするときは
 原形不定詞を to不定詞に変える

(注)現在分詞、過去分詞の場合はそのままでOK

 

今回の文では has never been heard speak ill of ではなく
has never been heard to speak ill of  
になります。

よって受動態の文はこうなります。
He has never been heard to speak ill of others.

 

これで受動態の文も完成しました!

 

まとめ

今回は知覚動詞を使う能動態と受動態の文に取り組みましたがいかがだったでしょうか?
今回ご紹介した to不定詞を使うというポイントは知覚動詞では原形不定詞を使うことを知っている人の方が間違えやすいといういじわるな落とし穴ということでのご紹介でした。

今後もまだまだ問題を増やしていきますのでぜひお楽しみに!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡