比較級 + than の than は接続詞なの?それとも前置詞なの?



こんにちはゴリです。今日は than についての考察をしてみたいと思います。

 

昔の話

昔,中学校では,

He is taller than I.

だと習いました。

これは本来であれば,

He is taller than I am tall.

と続くが,am tall が省略されているんだよと。

後に節が続くことからこの than は接続詞だということになります。

A whale is no more a fish than a horse is.

という「クジラの構文」として有名なものも習いましたね。

この than も紛うことなき接続詞です。 

 

今では...

ところがどっこい。YouTubeなどで海外の動画なんかを見ていると,

He is taller than me.

と言っていることが多いんです。

この場合,meが目的格のため than は前置詞ということになります。

学校で習ったあれは,He is taller than(私)に対して嬉々として答えた I は何だったのか.... 

 

気を取り直しまして,ロイヤル英文法によると比較級の than は本来接続詞だったけど最近ではくだけた言い方として前置詞の用法もあるよ,どっちも正解だよ,ということみたいです。

 

横から失礼するぞよ。この関連では different from じゃなくて different than という言い方もあるぞ(今日はワシ右側)。

そうなんですよ,博士。

 

そもそも例えば,

This city is different than it was before.

のように節が続くときは接続詞の than 1択だと思いますが,最近では

Your opinion is different than mine. 

のような前置詞としての使い方も比較級の than me なんかよりは少ないもののちらほら見かけます。

また,これは本当に驚きですが,

 Your opinion is different to mine. 

という言い方まであるようで,主にイギリスなどで使われ,similar to などとの類似からきているようです。

 

万物は流転する

万物は流転し、言葉も例外ではありません。「やばい」が「すごい」という意味になるように,wickedが本来「よこしまな」という意味なのにこれまた「すごい」という意味になるように。

否。変わったのではなくてそもそも私,ことゴリが中学生であったときから than は接続詞であり前置詞であったのかもしれません。それなのに中学校の文法で接続詞だと教えていただけかも。引っ掛けとして問題も作りやすいですし。

 

以上,than の考察でした。

最後に,今学校でどうやって教えているのかは知らないのですが,私は言いたい!

「どっちでもOKよ」と(^o^)