今回は let, have, make, get の使い分けについてだよ
どれも「~させる」って意味だよね?
その覚え方が難しくさせてるんだと思うんだ。
目次
Make のニュアンス
make のニュアンスはずばり force です。
Use the force, Luke.
No, I can't. It's too big.
いや,その force じゃなくてね
ここでいう force は”何か不思議な力”ではなくて「無理やりやらせる」という意味の動詞です。
ですから make は「有無を言わさずさせる」という意味を表します。
たとえば,
He made me go there.
= 彼は僕にそこに行かせた。
(僕は彼に強制されてそこに行った)
となります(カッコ内が”真意”です)。
このとき”僕”の意思は関係ありません。
ただし,強制というのとは少し違う場合もあって,
He made me laugh.
であれば,
彼は僕を笑わせた。
となります。
これはジョークか何かで笑わせたということを表しています(「笑え」と言われて笑ったというような強制とは違います)。
Let のニュアンス
let のニュアンスは give permission,つまり「~するのを許す」と説明されます。
個人的には「誰かが~するのを止めない」という感じだと思っています。
たとえば,
He let me go there.
= 彼は僕にそこに行かせてくれた。
(僕がそこに行くのを彼は止めなかった)
となります(カッコ内が”真意”です)。
つまり,”僕”が行きたいといって,”彼”はそれを止めなかったと。
その通り!
この他,
Let the facts speak for themselves.
は「事実をして語らしめる」と訳されたりしていますが,哲学的な解釈は別として英語の解釈としては,
事実が自らを伝えるのを止めるな(邪魔するな)。
というニュアンスになります。
Have のニュアンス
have は have + someone + do と have + 目的語 + 過去分詞 の2つのパターンに分けて説明します。
have + someone + do
Have のニュアンスを一言でいうと「するはずのことをさせる」となります。
う~ん,わかりにくいのでもう一言!
これがなんとも説明しづらいので,”こんな状況ですよ”という例を挙げてみます。
*学校の先生が生徒に宿題を出し,生徒に明日までにやってくるように言った。
この状況を英語にすると,
The school teacher had students do assignments by the next day.
先生は強制したのではないけれど,生徒は当然やってくるものだという前提で「宿題をさせた」ということになります。
上司が部下に,先生が生徒に,などある意味断らない(断れない)前提で要求して「~させる」というニュアンスです(ネット上で「politely make」と説明しているおそらくネイティブの方がおられました)。
これまでの例でいうと,
He had me go there.
= 彼は僕にそこに行かせた。
(僕は彼に要求されてそこに行った)
となり(カッコ内が”真意”),訳こそ make のときと同じになってしまいますが,ニュアンスが違います。
have + 目的語 + 過去分詞
もうひとつ,have には重要な使い方があり,
have + 目的語 + 過去分詞
を忘れるわけにはいきません。
意味は have + someone + do のときと通じるものがあり,「目的語を~してもらう」です。
たとえば,散髪屋さんで髪の毛を切ったときに使う表現です。
この場合によくある間違いが,
I cut my hair at a barber.
これでは「わざわざ散髪屋さんに行って自分で髪の毛を切った」ことになってしまいます。
そこで使うのがこの have + 目的語 + 過去分詞。これを使って,
I had my hair cut at a barber.
が正解です(cut は cut-cut-cut と過去,過去分詞が原型と同じです)。
他にも「時計を直してもらった」なら,
I had my watch fixed.
となります。
get のニュアンス
*ここでは get someone to do の場合の get のニュアンスになります。
get のニュアンスは persuade/convince です。
persuade も convince も「説得して~させる」という意味です。
お金を払ってでも,熱心に説得してでもなんでもいいので,納得した上で何かをしてもらう感じです。
get someone to do
と get に限って不定詞の to が必要ですので必ず入れてください。
これまでと同じ内容の例文で違いを含めて確認してみます。
He got me to go there.
= 彼は僕にそこに行かせた。
(僕は彼に説得されてそこに行った)
となります(カッコ内が”真意”です)。
まとめ
ポイントをまとめると次の通りです!
あとがき
いかがだったでしょうか?
「訳」としては必ずしも違いを出す必要はないのかもしれまんが,実際使う場合にはニュアンスが大事になってきます。
たとえば,have を使うべきときに make を使ってしまったらとんだパワハラ野郎と思われたりしかねませんので,しっかりと違いを覚えるようにしましょう。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡