Let, Have, Make, Get 4つの使役動詞の違いとは?



let, have, make, get ってどれも「~させる」って意味だよね?

その覚え方が使い分けを難しくさせている原因の一つだと思うんだ。

この記事では使役動詞とは何かというところから「~させる」から一歩踏み込んだ let, have, make, get それぞれのニュアンスまでを解説して適切な使い分けができるようになることを目指します。

 

目次

 

使役動詞とは?

本題に入る前の準備として使役動詞とは何かについて説明します。

使役動詞 = 「~させる」という意味を持つ動詞

 

だからそれは僕が言ったやつ!

ごめん、ちょっと舌足らずだったね。

「~させる」は使役動詞というグループ全体の覚え方と捉え、個々の単語のニュアンスは別々に覚えた方がいいと考えています。そこで let, have, make, get のそれぞれについてニュアンスを確認していきましょう。

 

Let のニュアンス

let のニュアンスは give permission,つまり「~するのを許す」と説明されることが多いと思いますが、個人的には誰かが~するのを止めない/自由にやらせておくという感じだと思っています。

 

たとえば,

He let me go there.

  = 彼は僕がそこに行くのを止めなかった   
  → 彼は僕にそこに行かせてくれた

  

つまり,”僕”が行きたいといって,”彼”はそれを止めなかったと。

その通り!

 

この他,

Let the facts speak for themselves.

は「事実をして語らしめる」と訳されたりしていますが,哲学的な解釈は別として英語の解釈としては,

事実が自らを伝えるのを止めるな(自由に伝えさせておけ)。

というニュアンスになります。

 

Have のニュアンス

have は
have + someone + do

have + 目的語 + 過去分詞
の2つのパターンに分けて説明します。

 

have + someone + do

Have のニュアンスを一言でいうとするはずのことをさせるとなります。

 

う~ん,わかりにくいのでもう一言!

 

言葉では少し説明しづらいので,”こんな状況ですよ”という例を挙げてみます。

*学校の先生が生徒に宿題を出し,生徒に明日までにやってくるように言った。

この状況を英語にすると,

 

The school teacher had students do assignments by the next day.

 

先生は強制したのではないけれど,生徒は当然やってくるものだという前提で「宿題をさせた」ということになります。

上司が部下に,先生が生徒に,などある意味断らない(断れない)前提要求して「~させる」というニュアンスです。

 

これまでの例でいうと,

He had me go there.

 = 彼は僕にそこに行かせた

   (僕は彼に要求されてそこに行った)

 

となり(カッコ内が”真意”),訳こそ次のセクションでご紹介する make と同じになってしまいますが,make のニュアンスとは異なりますので make のセクションをお読みいただいてニュアンスに違いがあることを確認してください。

 

have + 目的語 + 過去分詞

もうひとつ,have には重要な使い方があり,

have + 目的語 + 過去分詞

を忘れるわけにはいきません。

意味は have + someone + do のときと通じるものがあり,目的語を~してもらうです。

たとえば,散髪屋さんで髪の毛を切ったときに使う表現です。

 

この散髪屋さんでよくある間違いが,

I cut my hair at a barber.

としてしまうケース。これでは「わざわざ散髪屋さんに行って自分で髪の毛を切った」ことになってしまいます。

 

そこで使うのがこの have + 目的語 + 過去分詞。これを使って,

I had my hair cut at a barber.

とするのが正解です(cut は cut-cut-cut と過去,過去分詞が原型と同じです)。

 

他にも「時計を直してもらった」なら,

I had my watch fixed.

となります。

 

Make のニュアンス

make のニュアンスはずばり force です。

Use the force, Luke.

No, I can't. 

 

ここでいう force は”何やら不思議な力”ではなくて「無理やりやらせる」という意味の動詞です。

ですから make は有無を言わさずさせるという意味を表します。

 

たとえば,

He made me go there.

 = 彼は僕にそこに行かせた。

   (僕は彼に有無を言わさずにそこに行かせた)

となります(カッコ内が”真意”です)。

 

この文では強制のニュアンスが強いですが,

He made me laugh.

であれば,

彼は僕を笑わせた。

とこれはただジョークか何かで笑わせたということを表しています(「笑え」と言われて笑ったというような強制ではなく、面白すぎて笑うような場面でも make が使えます)。

 

get のニュアンス

get は get someone to do の場合のニュアンスについて解説します。

get のニュアンスは persuade/convince です。

persuade も convince も「説得して~させる」という意味。

お金を払ってでも,熱心に説得してでもなんでもいいので,納得した上で何かをしてもらう感じです。

 

get someone to do

と get に限って不定詞の to が必要なことに注意してください。

 

He got me to go there.

 = 彼は僕にそこに行かせた。

   (僕は彼に説得されてそこに行った)

 

まとめ

最後に使役動詞のポイントのまとめです!

今日のポイント! make = force(有無を言わさずさせる)
let = give permission(許可/止めない)
have = request / politely make(要求/するはずのことをさせる)
get to = persuade / convince(説得してさせる)

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
訳す場合には必ずしも違いを出す必要はないこともありますが,実際使う場合にはニュアンスの違いに注意することが大切です。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡