今回は 形式主語の it を使った英作文です。
問題として2つのパターンをご用意しました。
目次
この記事の流れ
この記事ではまず英作文のお題を提示します。
英訳例をお示しして,それを解説をします。
英訳例を見る前にぜひご自分でトライしてみてください!
今回のお題
1. 毎朝の散歩は健康に良い。
2. 彼が怒るのも無理はない。
を形式主語の It を使って表現してください。
形式主語の解説
まず,形式主語の構文について簡単に解説します。
(回答だけを知りたい場合には目次より「英訳」に飛ぶか,スクロールしてください)
形式主語の構文とは:
具体的には,
It is ○○ to do や It is ○○ that ~ という形をしている構文です。
ポイント1: 特に意味を持たない It を主語とする
「特に意味を持たない」というのは It を「それは」と訳さないということです。
それじゃあ,いらないんじゃないの?
そうはいかないところがつらいところです。基本的には英語は必ず主語を必要とします。
そのために「特に意味を持たない」It を先頭に持ってきて主語にするというわけです。
ポイント2: 文中に真主語となる to 不定詞または that 節がある
It は「特に意味を持たない」形だけの主語(文法上の主語)であり,本当に意味のある主語(真主語)は後に続く to 不定詞や that 節です。
例:
It is important to do it.
であれば,It が形式主語で,真主語となるのは to do it ということになります。
「真主語」って?
つまりこれは文法上は It が主語ですが,上の例でいうと真主語は to do it で文全体で「それをすることが重要だ」となるわけです。
ポイント3: 形式主語 It によって頭でっかちになるのを防ぎ,結論を先に言うことができる
英語はどちらかというと頭でっかちを嫌います。
理屈ばかり言う人って確かに...だものね。
いや,人じゃなくてね(...それ僕のこと言ってない?)
例えば,上の例文でいうと,
To do it is important.
ということも可能ですが,主語の To do it に対し,術語の important が短いというのがあまり好きじゃないということです。
また,「重要なのよ」と切り出された聞き手が「何が?」と思ったところで to do it が来るという構造になっています。
これが「結論を先に言うことができる」 という意味です。
ざっと形式主語についてみてきました。形式主語はこちらでも解説していますのでよろしければ併せてお読みください。
英訳
1. 毎朝の散歩は健康に良い。
2. 彼が怒るのも無理はない。
1. It is good for your health to take a walk every morning.
2. It is natural that he gets angry.
各お題の解説
お題をそれぞれ解説していきます。
1. 毎朝の散歩は健康に良い。
It is good for your health to take a walk every morning.
繰り返しになりますが,To take a walk every morning is good for your health でも文法的に完璧な文ですが,ポイント3:頭でっかちを嫌うことから It を使ってまず,good for your health と結論を言ってしまいます。
また,この for your health は次の for me とは役割が異なります。
It is difficult for me to do it.(僕がそれをするのは難しい)
少しややこしい話ですが,この for me は 「僕がそれをするのは」との訳からもわかるように to do it の意味上の主語となっています。
一方, for your health は to take a walk の意味上の主語ではなくただ「あなたの健康にとって」と言っているに過ぎません(意味上の主語だとすると「健康が散歩するのは」という意味になってしまう)
したがって,it is ○○ for XX to 不定詞 の for は必ずしも意味上の主語を導いているわけではないことに注意が必要です。
2. 彼が怒るのも無理はない
It is natural that he gets angry.
2番目は真主語が that 節のパターンです。
that 節って?
「節」というのはその中にSV(主語+動詞)がある塊のことです。
that 節というのは that によって SV の塊が導かれている節のことを指します。
内容的には「無理はない」を natural としています。
natural は「自然なことだ」→「もっともだ」を意味しています。
ここでは「彼が怒るのも無理はない」を「彼が怒るのも自然なものだ(もっともだ)」と解釈して natural を当てました。
あとがき
いかがだったでしょうか?
次回も形式主語 It を用いた英作文の予定です!
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡