形式主語 It の英作文 その2-「このウイルスは熱に強いと言われている」など



今回も 形式主語の it を使った英作文です。
前回と違う2つのパターンをご用意しました。

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず英作文のお題を提示します。

英訳例をお示しして,それを解説をします。

英訳例を見る前にぜひご自分でトライしてみてください!

 

今回のお題

1. このウイルスは熱に強いと言われている。

2. 彼は遅れているようだ。

 

を形式主語の It を使って表現してください。

 

前回のまとめ

英訳の前に前回のポイントは以下の通りでした。

前回のポイント

形式主語の構文の特徴は,

1. 特に意味を持たない It を主語とする

2. 文中に真主語となる to 不定詞または that 節がある

3. 形式主語 It によって頭でっかちになるのを防ぎ,結論を先に言うことができる

 

形式主語構文については前回詳しく解説していますので,前回がまだの方はコチラからどうぞ↓

englishluke.com

 

英訳

1. このウイルスは熱に強いと言われている。

2. 彼は遅れているようだ。

 

1. It is said that this virus is resistant to heat.

2. It seems that he is late.

 

各お題の解説

お題をそれぞれ解説していきます。

1. このウイルスは熱に強いと言われている

 

It is said that this virus is resistant to heat.

 

1-1 It is said that

「~と言われている」を形式主語で表現する場合にはこの It is said that で決まり!

 

このパターンとしては他にも,

「~と知られている」→ It is known that ~

「~ではないかと思われている」→ It is suspected that ~

「~と報告されている」→ It is reported that ~

「~と噂されている」→ It is rumored that ~

といろいろな動詞に応用可能!

 

1-2 resistant to heat

「熱に強い」ですが,ここでは resistant to(~に耐性がある)を使って表現しています。

このように「熱に強い」→「熱に耐性がある」と意味が変わらない範囲で読み替えを行うのは全然OK!

 

「強い」をそのまま strong を使って表現できないの?

 

できます!

strong を使う場合,strong [前置詞] heat の前置詞を何にするかが問題です。

ヒント:「熱に強い」は「熱に対して強い」

 

正解は against でした。

これを使って,the virus is strong against heat としてもOKです。

 

2. 彼は遅れているようだ

形式主語の It を使って「~なようだ」を表現するには英訳例の

 

It seems that

 

の他,

 

It appears that

It looks that

 

ということができます。

 

この3つに何か違いはあるの?

 

ほぼ同じように使えますが,それぞれの単語の基本的な意味の違いもあり,わずかにニュアンスが違います。

seem は「思う」

appear は「(一見そう)見える」

look は「(よくみてそう)見える」

 

つまり?

同じ「~なようだ」でも seem は「主観的」,appear は「客観的だけど外見的」,look は「よく見て客観的」くらいのニュアンスです。差は微妙です。

 

具体的には「彼は遅れているようだ」の例でいうと,

It seems that he is late は「(印象として)遅れているように思う」

It appears that he is late は「(状況から判断して)遅れているように思う」

It looks that he is late は「(たとえばGPSなど彼の行動を把握できるなんらかの手段がありそれを見て)遅れているように思う」

 

という感じです。

 

It ~ that からの言い換え

お題は「形式主語の It を使って」ということでしたが,この制限がない場合は他の表現方法もあります。

It is said that のパターン

英作文のお題を例にとるとこのパターンは次のように言い換えることができます。

 

It is said that this virus is resistant to heat. 

1. this virus を主語にする

It is said that this virus is resistant to heat.

↑↓

This virus is said to be resistant to heat.

 

ポイントは to be resistant と to be が入るところじゃ!

 

2. They を主語にする

It is said は動作主 by ○○ が省略されている形です。

誰がというわけではなく一般的に言われているということなので”一般的な”代名詞を使います。

それは They です。

一般的ですので単数ではなく複数。

We は一人称,You は二人称で具体的になってしまいます。

そして残るは They しかないとなるわけです。

 

言い換えは,

It is said that ⇔ The say that

で that 以下は変わりません。

 

It is said that this virus is resistant to heat.

      ↑↓

They say that this virus is resistant to heat.

 

It seems that のパターン

こちらも英作文のお題を例にとります。

 

It seems that he is late.

こちらは受動態でないため能動態にするということができないため,1通りしか言い換えられません。

 

その言い換えがこちら。

He seems to be late.

 

こちらの言い換えも seems late ではなく seems to be late と to be を入れることがポイントじゃぞ。

 

まとめ

この記事のポイントをまとめました。

この記事のポイント!

1. It is said/known/suspected/reported/rumored that

2. It seems/appears/looks that

3. 形式主語 It ~ that からの言い換え方

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
次回は形式主語から離れて違うテーマでお送りしますのでお楽しみに!

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡