目次
この記事の流れ
この記事ではまず英作文のお題を提示します。
英訳例をお示しして,文法やフレーズの解説を加えます。
英文法の解説として読むもよし,英作文の力試しをするもよし,ぜひご活用くださいませ!
今回のお題
「これがないと生きていけないものは?」
これを関係代名詞を使って英語にしてください。
英訳
英訳例
What is one thing (that) you can't live without?
解説
この問題は「関係代名詞によって前置詞とその目的語が離れている場合」をメインテーマとする問題としての出題でした。関係代名詞を使わない訳も可能ですので一応その英訳例も最後に記載しました。
ではポイントをブレイクダウンしてみていくことにします。
これがないと生きていけないもの
この文で難しいのは「これ」と「もの」が同じであるという点。
単純に「これなしでは生きていけない」であれば can't live without this ですが、「もの= one thing(ここでは1つと仮定しています)」が入ることでダブってしまいます。
そこで登場するのが関係代名詞。
one thing that(またはwhich) you can't live without とします。
ちょっとパズルっぽいですが、処理内容としては this → 関係代名詞that の変換。
もう一つの考え方として「これなしでは生きていけない」→「なくては生きていけないもの」と和文和訳するというのもありじゃな。
この方法だと「これ」問題もなく、実はこちらが本筋な気がしないでもない^^
いけないものは?
これは「いけないものは何?」ということですので、
What is ~?
が正解です。
can't live without A
「Aなしでは生きてはいけない」は can't live without A で表現できます。
(チョコレートなしでは生きていけない)
チョコホリックだもんね。
そうなのよ。
phrasal verbs(句動詞)が絡む関係代名詞
live without のような 動詞 + 前置詞は phrasal verb(句動詞)と呼ばれますが、句動詞が絡む場合の関係代名詞は2通りの処理が可能です。
1. 句動詞の語順を保つ
2. 前置詞 + 関係代名詞の語順とする
こんな文字だけで説明されてもね。
ですよね。
では具体例で確認しましょう。
I came up with* an idea(僕はあるアイデアを思いついた)
これを「彼は僕が思いついたアイデアを盗んだ」にしてみます。
(* come up + with と考えてください)
方法1:句動詞の語順を保つ
came up with の語順を保つ場合は、
He stole the idea (that) I came up with.
となります。
that が関係代名詞。ここでは which とすることもできますし、省略することもできます。関係代名詞を省略したとき、後ろから修飾する節は接触節と呼ばれます。
方法2. 前置詞 + 関係代名詞の語順とする
came up と with を引き離すこともできます。その場合は、
He stole the idea with which I came up.
.とします。
こちらはフォーマルな表現方法で which の代わりに that としたり、省略したりすることはできないという点に注意が必要です。
今回の問題の場合
one thing that you can't live without は方法1での表現ですが、これを方法2に書き換えると、
one thing with which you can't live
となります。
繰り返しになりますが、with which を with that としたり with(which を省略)としたりすることはできません。
まとめ
今回は句動詞(群動詞とも)絡みの関係代名詞の問題と思っての出題でしたのでそちらの方面の解答としました。
句動詞絡みの関係代名詞の処理方法は
1. 句動詞の語順を保つ
2. 前置詞 + 関係代名詞の語順とする
の2つでしたね。これを確認していただければこの記事の目的達成です。
関係代名詞を使わない言い方としては、
What is absolutely essential for your life.
などが可能です。
いや、こっちの方がずいぶん簡単だな!
あとがき
簡単な方の英訳例の essential は absolutely necessary=絶対必要な、という意味で important よりももっと重要な感じです。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡