ルーちゃんの🐾英語教室

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形容詞 + though/as SV の文法と解釈 [英文解釈の部屋]

形容詞 + though + SVの英文解釈

 

今回も On the origin of species の一節よりの出題です。

単語を含め難問ですがぜひチャレンジしてみてください!

 

目次

 

問題

黄色の蛍光マーカー部分を訳してください。

At the commencement of my observations it seemed to me probable that a careful study of domesticated animals and of cultivated plants would offer the best chance of making out this obscure problem. Nor have I been disappointed; in this and in all other perplexing cases I have invariably found that our knowledge, imperfect though it be, of variation under domestication, afforded the best and safest clue. I may venture to express my conviction of the high value of such studies, although they have been very commonly neglected by naturalists.

On the origin of species . Kindle 版. 

 

解答

マーカー部の訳例です。

 

今回を含むあらゆる複雑な事例において常に、家畜化された状態における変異に関する我々の知識が、たとえ不完全な知識であったとしても、最善かつ最も無難な手がかりを与えてくれることを見出したのである。

 

文法のポイント

タイトルにある形容詞/副詞 + though/as SV が今回ご紹介したい文法です。

この形は譲歩(~だけれども)を表します。

 

次の文は今回ご紹介する構文で下の緑枠内のように書き換えることができます。

He is rich, but he doesn't seem happy.
(彼はお金持ちだが、幸せそうには見えない)

 

Rich though he is, he doesn't seem happy.

Rich as he is, he doesn't seem happy.

 

構文のポイント

この構文のポイントは次の5つです。

☆この構文は文語的で堅い(formal)

☆though, as のどちらの場合も「倒置」である

☆as の方は「倒置」をやめられない

☆as の場合には As rich as he is と前に As が置かれることもある

☆形容詞の位置に副詞や名詞が来ることもある

 

各ポイントを少し詳しくみていきます。

 

☆この構文は文語的で堅い(formal)

英語には formal, informal という概念があって formal =堅い(文語的)、informal =柔らかい(口語的)です。

この Rich though he is はやはり堅いので、会話でいきなり言われたらこんな雰囲気になってしまいます。

 

A君って高そうな車乗ってるし、服なんかも高いやつだろ?

彼は金持ちなのだが、幸せそうには見えない。

いや、いきなりどうした?!

 

というわけで、会話では He is rich, but ... の方がいいでしょう^^

 

☆though, as のどちらの場合も「倒置」である

Rich though he is は本来 Though he is rich という語順ですが、この構文では倒置が起きています。

 

☆as の方は「倒置」をやめられない

Rich as he is も倒置ですが、こちらは As he is rich には戻せません

戻してしまうと as が「~なので」と理由を表す意味になり、As he is rich =「彼は金持ちなので」  となります。

 

☆as の場合には As rich as he is と前に As が置かれることもある

Rich as he is の前にもう一つ as がついた、

As rich as he is, he doesn't seem happy.

というパターンもあり、意味は同じです。

 

☆形容詞の位置に副詞や名詞が来ることもある

副詞や名詞が来ても意味は同じで「~だけれども」です。

また、名詞が来るときは無冠詞です。

 Young as he is, he is prudent. → Young が形容詞

(彼は若いが、思慮分別がある)

 

Coward as he was, he did not run. → Coward が名詞(冠詞の a がないことに注意)

(彼は臆病者ではあったが逃げなかった)

 

imperfect though it be の be って何?

形容詞 + though + SV はわかったけど、今回のお題では Imperfect though it be になってるのは何?

 

これは仮定法現在と呼ばれるもので形は動詞の原形と同じです。

一番よく見るのが、

He suggested that I be there.
(彼は私がそこにいるようにと提案した)

 という提案や要求を表す動詞(suggest, demand, proposeなど)の後に続くthat節内での使用だと思います。

 

今回の Imperfect though it be の be もこの仮定法現在です。

仮定法現在は現在や未来に対する不確実な仮定を表します。

Imperfect though it be の場合は it(=our knowlege)が imperfect であるかどうかは不確実であると思っているため Imperfect though it is ではなく be としていると解釈しています。

 

その他のポイント

ここまででみてきたメインテーマ(形容詞 +  though/as SV)以外のポイントを短く解説します。

 

単語 

perplexing =困惑させる、複雑な

invariably = 一定して、常に/必ず

variation = 変異

domestication = 家畜化

afford = 提供する、もたらす

clue = 手がかり、ヒント

 

 

 
★afford について

afford は、
I can't afford such an expensive meal(そんな高い食事代払えないよ)
という表現で「~を買うだけの余裕がある」という意味で使われているケースが多いと思います。

一方、今回の afforded the best and safest clue では「提供する」あるいは「もたらす」という意味で使われています。

この意味を知っている人はかなり少ないのではないかと想像しますが、仮に知らなくても類推できなくもありません。
それはこの文の前に would offer the best chance of ... という一節があるからで、仮に offered the best とすると”かぶる”ため言い換えたと考えられるからです。
そこから afford = offer =「提供する」との類推ができます。

 

of が離れている問題

our knowledge, imperfect though it be, of variation under domestication の knowledge と of variation の間に今回のテーマでもある imperfect though it be が挿入されているためちょっと分かりにくいかもしれませんが、特に堅めの英語ではよくある表現方法です。

 

全文訳

私が観察を始めたときには家畜化した動物や栽培した植物を注意深く研究することがこのあまり知られていない問題を理解する絶好の機会となりそうだという気がしていた。この期待も裏切られることはなかった。つまり、今回を含むあらゆる複雑な事例において常に、家畜化された状態における変異に関する我々の知識が、たとえ不完全な知識であったとしても、最善かつ最も無難な手がかりを与えてくれることを見出したのである。博物学者たちは往々にして無視してきたが、あえて私はこの種の研究の高い価値に対する確信を表明してもかまわないのではないかと考えている。

 

あとがき

今回も良文だとは思うのですが、いつもながら歯ごたえがありすぎて歯が折れそうです^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡