the + 形容詞/分詞 =名詞について解説します。
ポイントは次の3つ。
○ the + 形容詞/分詞が表す名詞の種類
○ the + 形容詞/分詞が表す名詞は単数扱いか複数扱いか
○ the + 普通名詞との違い
ではそれぞれ詳しくみていくことにしましょう。
目次
the + 形容詞/分詞=名詞って?
the + 形容詞/分詞 = 名詞というのは形容詞/分詞に the がつくことで名詞の役割をすることを表しています(例:the old = 老人、the wounded = 負傷者)
この例の the old でいうと old の後に people が続いて the old people とすると意味が変わってしまいますので注意してください。このことについては後ほどもう少し詳しく解説します。
the + 形容詞/分詞が表す名詞の種類
the + 形容詞/分詞が表す名詞の種類は次の2つです。
*人
*抽象名詞
So far so badだよ。何のことかさっぱりわからない。
ですよね^^ では具体例をご覧ください。
(善人だけが若死にする)
The supreme good is like water.
(上善は水の如し)
上の the good は「善人」という意味で”人”を表しています。
一方、下の the good は”善”という抽象概念を表す名詞となっています。
(ちなみに、上は Billy Joel の曲名、下は老子・道徳経の一節)
the + 形容詞/分詞が表す名詞は単数扱いか複数扱いか
さて、the + 形容詞/分詞=名詞の単複ですが、抽象名詞は単数扱いで決まりです(例:1日1善なんていったりしますがこの善は”善行”であって、善という概念自体は数えられませんよね)。
the + 形容詞/分詞が人を指す場合、普通は総称を表すため複数扱いになります(例:the good =善人)。
問題は例外的に単数扱いの場合があるということ(たとえば、the accused は「被疑者(被告人)」を表しますが特に被疑者という場合には1人のこともあれば2人以上のこともあるため the accused も単数扱いと複数扱いの両方の場合があります)。
単数扱いとされるのは被疑者のように特定の人を指す特殊な場合であって、基本的には人を表す場合には総称として複数扱いと考えておいてOK。以上を図にしてみました。
上とは別の例文で単複を確認しておきましょう。
(不可能とはただの意見に過ぎない)
The elderly tend to be more susceptible to dehydration.
(高齢者は脱水になりやすい傾向がある)
The accused was found not guilty.
(被告人は無罪になった)
上から、The impossible=「不可能(という概念)」は単数扱いでOKですね。
The elderly =「高齢者」は総称ですので複数扱いとします。
The accused=「被告人」はこの場合は単数扱いとしていますが、複数人いる場合には複数扱いもあり得ます。
単語が難しいんだけど!
ごめん、いい例文が浮かばなくてしかたなく...
elderly は old の丁寧表現とされています。
be susceptible to:(病気などに)かかりやすい
dehydration:脱水
find someone guilty:裁判で有罪とする
the + 普通名詞との違い
最後に the + 形容詞と the + 普通名詞の違いを the elderly と the elderly people を例にとってみてみます。
the elderly は the がついていますが、特定の高齢者を指すわけではありません。the elderly は「(集団としての)高齢者」といった感じになります。集団ですから the elderly は単数ではなく複数で、the eldelry = elderly people ということになります。
一方、 the elderly people は elderly people に特定を表す定冠詞 the がついた形ですので特定の高齢者を指し、「あの高齢者たち」といったニュアンスになります。
(高齢者は65歳以上の人のことです)→不特定
The elderly people who got involved in the accident were safe.
(事故に巻き込まれた高齢者は無事だった)→特定
まとめ
ここまでの内容のまとめです。
あとがき
中国語は読めないので老子の道徳経は英訳版を読みました。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡