今回は contain と include の違いについて。どちらも辞書には「含む」と出ていますが表す内容が異なりますのでしっかりと使い分ける必要があります。
では早速まいりましょう!
contain における「含む」の意味
contain は container の動詞形です。container といえば、
カラオケ?
まだあるのコンテナのカラオケって?
ではなくて(^^;
container は「容器」という意味ですね。その動詞形である contain は「中に入れている(収めている)」という意味の動詞になります。
contain = 「中に何かが入っている」という状態を表す
(バッグには財布と携帯が入っていた)
また、容器に何かが入っている場合だけでなくたとえば原材料や成分として入っている場合などでも contain を使うことができます。
(この製品には次のアレルゲンが含まれています:卵、そば、牛乳 ....)
This yogurt contains less fat than others.
(このヨーグルトは他のものより少ない脂肪が含まれる
→このヨーグルトの脂肪分は他より低い)
さらに、文書に情報が含まれるというような場合も contain です。
(その文書には重要な情報が含まれている [記載されている])
以上をまとめると、
include における「含む」の意味
include の「含む」の”意味”はずばり「内訳」です。たとえばこのような感じ。
( フルーツにはリンゴ、オレンジ、いちご、バナナなどが含まれる)
このように include の後には含まれるものの例が列挙されます(一つの場合もあり)。
また、文の後に置く分詞構文として including の形もよく見かけます。
(そのグループには子供10人を含む30人がいます)
A car is made up of many parts, including doors, tires and of course an engine.
(一台の車にはドア、タイヤ、そしてもちろんエンジンなどたくさんの部品でできている。
訳すときはたとえば上の例文であれば「そのグループには30人いて子供も10人含まれます」とすることもできます。一方、例文の訳のように「~など(~を含む)」として文中に置いた方がやりやすい場合も多くあります。
include のまとめです!
試しに入れ替えてみると...
確かに contain と include は違うね。でも一回試しに入れ替えてみたらどうなるだろう?
じゃあ、やってみよう!
(そのバッグには財布と携帯が含まれる
→特定のバッグの例として財布や携帯があるという意味不明な感じで X)
The fruits contain apples, oranges, strawberries and bananas.
(フルーツにはリンゴ、オレンジ、いちご、バナナなどが含まれる
→フルーツの成分としてリンゴやオレンジが入っているという意味なので X)
入れ替えると意味が通らなくなってしまいました。
ですからやはり contain と include は not interchangeable(入れ替え不可)です。
確認問題
では最後に問題を解いてみましょう。
次の日本語にあうようにカッコ()に contain か include を必要であれば適切な形に変えて入れてください。
問題「このジュースにはリンゴやオレンジなどのフルーツが含まれています」
This juice ( ) fruits, ( ) apples and oranges.
正解:This juice contains fruits, including apples and oranges.
あとがき
「このブログには有益な情報が掲載されている」といった場合の「掲載されている」は contain、include のどちらでしょう?
正解は....contain でした!
いや、ここに来て自画自賛はどうかと思う。