"なかなかの" some とその他の some [今日の英単語!]



目次

 

今日の英単語

今日の英単語は some。

 

おっ、これはまた基本的な単語ですな。

でもね、意外と知らない使い方があるんだ。

 

今回お伝えしたい使い方

今回のメインテーマは次の文のような some の使い方。

John is some player.

 

えっ、彼は何人かの選手....あれ、おかしい?

よく見て、players じゃなくて player なのよ。

 

この some は単数名詞・複数名詞の前について「相当な」とか「なかなかの」といった意味を表します。

John is some player → ジョンはなかなか良い選手だ


また、この some は人だけでなくモノにも使え、繰り返しになりますが単数だけでなく複数のときも使えます

That was some party!
なかなかのパーティーだったね)

I stayed there for some days.
(そこに何日も滞在した)

 

 

 
 
ちょこっとメモ:someone / somebody →「ひとかどの人物」
 
He thinks he is someone は「彼は自分を誰かと思っている」ではなく「彼は自分をひとかどの人物だと思っている」という意味。
someone(あるいは somebody でも同じ)は some + one(body)で、今回ご紹介した some を踏まえると some(なかなかの)+ one(人)と解釈すると納得ですね。
 
 

その他の使い方

せっかくお越しいただいたので、ついでに他の使い方もいかがですか?

 

いえ、結構です。

そんなこと言わずに(笑)

 

気を取り直しまして(笑)、ここでは次の5つの使い方を取り上げます。

a. いくつか(何人か)
b. ちょっと / 多少の(なかなかの)
c. 何かの、どこかの、いつかの、誰かの
d. (中には)...な人もいる 
e. 約 
 

a. いくつか(何人か)

一番オーソドックな使い方がこれではないでしょうか。I want some cookies といったときの some は「いくつかの」というおなじみの意味です。

I want some cookies.
(何枚かクッキー食べたいな)

She bought some flowers.
(彼女は花を何本か買った)

 

b. ちょっと / 多少の(なかなかの)

不可算名詞に係ると some は数ではなく量を表して「ちょっと」という意味になります。

I'd like some coffee.
(コーヒーをください)
*”コーヒーをちょっとください”はおかしいのでこの訳にしています。大きなマグカップになみなみと注いだのじゃないよという含意が感じ取れればGoodです。


I've been playing tennis for some time.
(テニス歴はそこそこあります)

 

ちょっと待って!2つ目の訳「そこそこあります」って some は”ちょっと”なんだよね? 矛盾してない?

 

実はこれは今回のメインテーマである「なかなかの」の意味に繋がってくると考えている問題です。

日本語でも「ちょっと時間がかかるよ」というときは「かなり時間がかかるよ」とほぼ同じ意味で使っている場合が多いと思います。

一方、英語でもこのブログではおなじみの Cambridge Dictionary では
for some time = for a fairly long period of time 
と記載されていて、some に”かなり”という意味があることがわかります。

日本語と英語で用法が似ているのに理由があるのかただの偶然かはわかりませんが、どちらの言語でもで”ちょっとだけよ”がちょっとじゃない場合もあるということは確かです。

 

加トちゃんぺ

 

c. 何かの、どこかの、いつかの、誰かの

単数名詞(普通名詞)を修飾する使い方で、物、場所、時、人の前に置かれます。これらについて知らないか、はっきりと言わない「とある物」「とある場所」「とある時期」「とある人」というようなニュアンスです。

At some point in life, you realize who you really are.
(人生ににおいてある時本当の自分に気づく)


I'm looking for some man.
(とある男を探している)

 

d. (中には)...な人もいる

some (+ 複数名詞) で「(中には)...な人もいる」を表します。この用法の some を普通に「何人かの」と訳すとおかしな感じになってしまうので要注意。

 

ところで (+ 複数名詞) はなんでカッコ書きなの?

 

実は some は代名詞としても機能しますので後ろに名詞が続かないこともあります(例文をご覧ください)。


そしてこの使い方の some といえばこれをご紹介しないわけにはいきません。

ここを押さえよう!

*Some ~, while others~ →「~な人もいれば、~な人もいる」

”~”には動詞が入ります。some と others で対称になっているので while の前後で言っている内容が変わります。

 

Some people know why.
(理由を知っている人もいる)
[× 何人かは理由を知っている]

Some think it is true.
(それが事実だと思っている人もいる)


Some dinosaurs were huge, while others were no bigger than a chicken.
(巨大な恐竜もいたし、ニワトリ程度しかない恐竜もいた)

 

e. 約

some には"約”という意味もあり、about とか approximately とほぼ同じと考えてOKです。

There were some 100 people there.
(そこには約100人いた)

It takes some two hours to get there.
(そこへは2時間ほどかかる)

 

チャレンジ問題

では最後に some を使った英作文に挑戦!

 

日本語に合うようにカッコ内の単語を並べ替えてください。

1. 賛成の人もいれば反対の人もいる。
(against, are, are, some, for, while, others)

2. 太郎はたいした選手だ。
(player, Taro, some, is)

 

1. Some are for, while others are against.
2. Taro is some player.

 

できましたか?

 

あとがき

”その他”の方がはるかにボリュームがあるという。それなのにここまで読んでくださっている貴方はえらい!そんな貴方にルーちゃんから一言^^

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡