あきらめるという選択肢はない [今日の英作文]



目次

 

今日の英作文

 

 

解答

では答え合わせです!

 

「あきらめるという選択肢はない」

Giving up is not an option.

 

できましたか?

 

今日のポイント

ここからは問題文の解説です!

さて、今日のポイントはココ。

1. 不定詞(名詞的用法)と動名詞って違うの?

2. 形式主語構文の選択はあり?

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1. 不定詞(名詞的用法)と動名詞って違うの?

今回は解答に単語数の指定があったので Giving up しか入れられませんでしたが、指定がなければ To give up is not an option とすることもできます。

 

じゃあ、両者に違いはないってこと?

この違いは微妙で少なくとも僕は感覚的な違いを感じるところまで行けてないな。

 

”感じる”ことはできていないのですが、文法的な理屈はこうです。

*to不定詞の to は「~へ」という方向を表すため、そこに向かっていく、すなわち未来志向である。


*動名詞は動詞が名詞になったものでその名の通り名詞に近く静的で過去志向である。

 

この差がほぼない場合もありますが、この理屈を知っていると「確かにね」と納得できるものもあります。たとえば hope と finish の場合。

I hope to see you soon.


I've just finished cooking dinner.


hope
は目的語として to不定詞しかとりません。なぜなら hope は「(~することを)望む」という未来を考える動詞だからです。「あなたに会ったことを望む」というのは変で仮に「あなたに会えていたらな」であれば仮定法の出番です。

逆に finish は目的語として動名詞しかとりません。なぜならもう finish してしまった過去(あるいは単なる出来事)の話だからです。

動詞によって目的語として to不定詞だけをとる動詞、動名詞だけをとる動詞、どちらもとって意味もほぼ変わらない動詞、どちらもとるが意味が変わる動詞などがあります。

 

申し訳ありません。各分類に当てはまる動詞の列挙はここでは割愛します。

すいません、うちのゴリのしつけが行き届きませんで。後でちゃんと言っときますんで(笑)

 

 

 

ちょこっとメモ1:文法的には可能だけど...
 
To give up is not an option は文法的には問題ありませんし、意味もどちらでもあまり変わらないかなと思います。また、ネットでは to不定詞バージョンも検索されます(圧倒的に少ないですが)。
Giving up is not an option が決まり文句になっているのでわざわざ
To give up とする必要もないかなと思います。たとえるなら「かえるの子はかえる」というのをあえて「かわずの子はかわず」と言い換えるみたいな。
 

いつもながらの天衣無縫なたとえ、さすがとしか。

ほめ〇し?!逆に恥ずかしいわ!

 

 

2. 形式主語構文の選択はあり?

今回は3単語目に is が指定されていたので無理でしたが、自由に書くとしたら It is ~ to不定詞の選択はありでしょうか?
Giving up is not an option を It is ~ to不定詞 の形式主語構文で書き換えてみるとこのようになります。

Giving up is not an option.
  ↓↑
It is not an option to give up.

 

書き換え後の文に問題はなさそうだなぁ。

そうだね。

 

It is ~ to不定詞 の形式主語の文は完全に成立しています。したがって自由英作文ではこの形式を選択してもOKです。ただし、注意点が1つ。
It is ~ to不定詞 の形式主語構文は主語が長くなりすぎることを防げるのがメリットで、Giving up is ~ としても特に主語が長すぎるとはいえないので「こっちでいいんじゃね?」というのが正直なところ。

一方、次のような文では It is ~ to不定詞を使うとわかりやすくなります。

It is important to keep in mind that more is not alwasy better.
  ↓↑
Keeping in mind that more is not always better is important.

形式主語の文の本当の(意味上の)主語はto keep ~ですが、文の主語は It でとても簡潔です。

一方、形式主語の It を用いない下の文は主語がえらいことになってます(笑)。長い上に that節内にも is があるためごちゃごちゃしている感じが否めません。

どちらが readable(読みやすい)かは一目瞭然なのでこういう場合は形式主語を選択する方がベターです。

 

 
 
ちょこっとメモ2
 
このセクションの話は試験における正解・不正解の問題ではありません。試験だったらどちらも〇です。ただ、文章は読む人がいて成り立つもの。だとすればただ”わかる”より”わかりやすい”方がよいはず。
というわけで英語でアウトプットするときには”わかりやすさ”という視点も大事だよというお話でした。

 

 

以上、今回は2つのポイントについて解説しました!

 

あとがき

英作文は Practice makes perfect(習うより慣れろ)の世界ですから、たくさん問題をこなせば実力アップ間違いなし!

 

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡