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今日の英作文
解答
では答え合わせです!
「魚はエラ呼吸だ」
Fish breathe through* gills.
*using, with でもOK
できましたか?
今日のポイント
ここからは問題文の解説です!
さて、今日のポイントは次の2つ。
1. 集合名詞の扱い
2. "訳す”とは単語の置き換えにあらず
では、それぞれ詳しく見ていきます。
1. 集合名詞の扱い
fish が集合名詞扱いのときは単複同形なので三単現のsがつきません。
このような名詞は他にも次のようなものがあります。
*fish
*fruit
*hair
など
一方、種類を表すときは複数形の fishes が使われます。
例:I like such fishes as mackerel, tuna and sardine.
(サバやマグロ、イワシなんかが好きです)
今回の英作文の「魚は」は魚全般(魚類)を指すため複数扱いです。よって Fish breathe と三単現のsのない動詞が続きます。
fruit は同じように種類を指すときに加えて「成果」という意味では複数形の fruits を使います。
hair は普通にヘアスタイルなどというときの「髪の毛」は集合的に hair を使い、複数形 hairs を使うのはたとえばオバケのQ太郎が自分の髪の毛について語るときなど1本1本に何らかの意味があるときです。
ラーメンに髪の毛が入ってるんですけど!!
この場合は There is a hair in my ramen です(笑)
2. "訳す”とは単語の置き換えにあらず
なんか今回の英作文って日本語と英語がぜんぜん合ってない気がするんだけど?
そう、合ってないのです。「魚はエラ呼吸だ」は英語でいうと SVC っぽい形。一方の Fish breathe through gills は SV です。でもこれでOKなんです。
逆にたとえばエラ呼吸=branchial respiration と知っていたとしてもこれを使って「魚はエラ呼吸だ」を表現する方が難しいです。
単語をそのまま置き換えると
Fish are branchial respiration
となります。SVC では S=C ですから Fish = branchial respiration となりますがこの命題は偽なのでダメです。
それならとちょっと工夫して
Fish breathe ( ) branchial respiration
としようとするとこのカッコに何が入るのかがまた難しいです。
by か by means of かなと思いますが Google検索では breathe by branchial respiration は0件、breathe by means of branchial respiration は1件という結果でした。
じゃあ、どうすりゃいいのさ?
今回の解答例 Fish breathe through gills にその答えが隠されています。「魚はエラ呼吸だ」という日本語からこの英文を書くときには1つ重要なステップを踏んでいます。
ここが重要!
*直訳で訳せないときは「和文和訳」する
「和文和訳」とは「そのまま訳せないんだったら訳せる日本語に変えちゃいえばいいんじゃね?」ということ。
今回の問題ではこういう和文和訳をしました。
「魚はエラ呼吸だ」
→「魚はエラで呼吸する」
ここまでくれば Fish breathe ( ) gills ですからあとはカッコを埋めるだけ。今回は through とかしちゃってますが、「エラで」をさらに「エラを使って」と和文和訳すれば using あるいは with が使えます(実際にネット検索するとこれらの使用例も出てきます)。
つまるところ「訳す」という行為は元言語で表された意味をターゲット言語で表現すること。極端な話ここに単語の1対1対応は必要なく、”情報量”さえ同じであれば文の構造なんて気にする必要はないと考えています(ただ、単語を1対1対応させるのが”情報量”を一致させる方法としてやりやすいということはあると思います)。
じゃあ「僕は肺呼吸だ」は I breathe through my lungs だ。
そりゃそうだけど「僕は肺呼吸だ」なんていつ使うんだ~(笑)
あとがき
今回のお題を考えたときにエラ=gill を知らなくてなんか覚えにくい単語だなあと思っていたのですが簡単に覚えられるヒラメキがありました。それは...ブルーギル。スペルは bluegill。どうやら鰓蓋の一部が青いのだとか。どうです? ほら、もう覚えちゃったでしょ?(笑)
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡