今回は make the best of と make the most of の意味の違いについて考えます。覚え方のちょっとしたコツもご紹介します!
意味
まず2つのフレーズの意味からみていきます。
make the best of ~ = ~を最大限に活用する
make the most of ~ = ~を最大限に活用する
ちょっと待って、同じじゃん!!
そうなんです。実際、辞書にはこう載っていたりします。
でもニュアンスがちょっと違うのです。そしてその違いは何と!「~」の部分にあります。
がび~ん?!
違いを踏まえた意味
「~」の部分が違うというのは使う場面が違うということなんです。
make the best of ~ の「~」は「悪い状況など」
make the most of ~ の「~」は「好機など」
なんでこういう違いが出るの?
これは推測でしかないのですが、best と most の違いから来るのではないかと思います。
best は good の最上級で、比較級は better。better は「まし」を意味します。
(もう一回やってみて。(さっきよりは)良くなった。 )
一方、most は many, more, most ですので、単に「最大」を意味します。
こう考えると比較級に「まし」という意味がある good の最上級である best に譲歩の意味(「たとえ状況が悪くても」など)が出てくるのも納得かなと思います。
以上を踏まえた2つのフレーズの意味はこうなります。
make the best of ~ = (困難な状況などを)最大限に活用する
make the most of ~ = (好機などを)最大限に活用する
さらに make the best of については、これはこれで基本的な意味としては良いのですが、「最大限に活用する」という意味よりもう少し柔軟なニュアンスとしてとらえておいた方がこのこのフレーズを「最大限に活用」できそうです。
LONGMAN という辞書によると
make the best of =「状況がよくないことを認めて、状況改善のためにベストを尽くす」
とあります。
これも踏まえて考えると2つのフレーズの意味はこのような意味としてとらえられそうです。
make the best of =(どんな状況であっても)ベストを尽くす
make the most of =(好機などを) 最大限に活用/利用する
例文で確認
では例文で意味や使い方を確認しておきましょう。
You should make the best of this bad situation.
(こんなに悪い状況であってもベストを尽くさないと)
Make the best of whatever happens.
(たとえ何があっても最善を尽くせ)
I made the most of the luck.
(そのラッキーを最大限に活かした)
It's important to make the most of any opportunity.
(機会があればそれを最大限に活用することが重要だ)
そろそろ聞かせてもらおうか。覚え方のコツとやらを。
覚え方のコツ
これは直感的な覚え方ですが、「どんな状況でもベストを尽くす」と10回唱えてみてください。
まさに make the best of の意味そのものなのですが、ポイントは「どんな状況でも」と「ベスト」という言葉が入っていること。あれ~、どっちがどっちの意味だったかな~?となったとき今10回唱えた言葉(意味)が頭の片隅に残っていれば「悪い状況でベストを尽くすのは」make the best of だったと思い出せるはずです。
本当かな~?
たぶん^^(小声)
あとがき
単に「ベストを尽くす」は do one's best ですが、悪い状況の中でベストを尽くすときに make the best of が使えるかなと思います。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡