今回は only to を取り上げます。
ひさびさに文法っぽいのキター!
楽しみにしてたの?!
この記事で考える3つのポイント
この記事では次の3つのポイントについて解説します。
☆only to の意味と使い方
☆only to が「ただ~するためだけに」という普通の不定詞の意味になるパターン
☆only to とあっても注意が必要なパターン
まず、文法的に only to といえばこれ、という意味と使い方から参りましょう!
only to の意味と使い方
only to は不定詞の用法の一つで、期待外れや失望を表す表現です。
意味は
only to =「結局~しただけだった/~してしまった(~という結果に終わった)」
です。
次に使い方ですが、次の例文をご覧ください。
I opened the box only to find it empty.
この形、どこかで見たことのあるような、ないような...
この形は「不定詞の副詞的用法」に only が付いたもの。
only を付けることによって「結果」であることが明確になります。
*ただし、この例文の場合は only を取ると、I opened the box to find it empty となりますが、これが「その箱が空であることを見つけるために」という目的を表す不定詞とは考えにくいため、only がなくても結果用法と判断できます。only がない分「失望」というニュアンスは薄れます。
*only to の前にコンマ(,)があっても同じです(opened the box, only to ...)
さて、例文の意味ですが、
I opened the box only to find it empty =「その箱を開けたが結局空っぽだった」
となります。
find はいずこへ~?
そのまま訳すと「結局それ(その箱)が空であると分かった(気づいた)だけだった」となりますが、少しぎこちない感じがするので単に「結局空だった」とするのが一般的です。この訳でも「気づいた」というニュアンスは含まれています。
例:
When I got there, I found that he was not there
→ 僕がそこに着いたとき、彼はそこにはいなかった。
では only to の他の例文もみておきましょう。
(私は駅へと急いだが、結局乗り遅れてしまった)
He worked very hard only to fail.
(彼は一生懸命に努力したが結局ダメだった)
only to が「ただ~するためだけに」という普通の不定詞の意味になるパターン
only to が結果ではなく目的(ただ~するためだけに)を表す場合があります。これはすべて文の意味や文脈によるため「こういう場合は目的」ということはできないのですが、文の意味から検討がつきます。
(彼はただ金持ちになるためだけに一生懸命努力した)
仮にこれを結果として訳すと、
「彼は一生懸命に努力したが結局金持ちになっただけだった」
いや、もう最高じゃん。
たとえば「世界一のピザ職人になることが目標であってお店の繁盛は特に気にしていない人」に関することならこの訳でもありといえばありかもしれませんが、普通はこういう言い方はあまりないと思います。
ですかか意味から考えてこの文は「目的」を表すと考えるのが妥当な場合が多いはずです。
only to とあっても注意が必要なパターン
only to と来たら「結局~しただけだった」か「ただ~するためだけに」だ!と決めつけるわけにはいきません。次の文をご覧ください。
She came here not only to study English but to make friends with people there.
これ実は, only to study ではなく not only + to study というつながりになっています。
not only A but (also) B(AだけでなくBも) のパターン(also は省略される場合あり)。
ですからこの文の意味は次のようになります。
(彼女がここへ来たのは英語を勉強するためだけでなく現地の人と友達になるためだ)
このパターンの場合には not があるので比較的見つけやすいですが、うっかりということもあり得ますので注意が必要です。
試験対策か!
図らずもそういう感じになっちゃった、てへぺろ^^
あとがき
いろいろなご意見はありますが、僕は英会話であっても文法は結構大事だと思っています。このことについてはいつかコラムを書きたいななんて思っています。
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡