those who, all that を使った英作文 [できる!英作文 上級編]



those who, all that を使った英作文

 

今回は those who, all that を使った英作文に挑戦です。

 

これってさ、記事のイントロを書かなきゃいけないから仕方ないとは思うんだけど、ものすごいネタバレだよね。

それでもやりごたえのある問題だと、そう自負しております^^

 

目次

 

この記事の流れ

この記事ではまず特定の文法テーマに沿った英作文のお題を提示します。

英訳例をお示しして,文法やフレーズの解説を加えます。

英文法の解説として読むもよし,英作文の力試しをするもよし,ぜひご活用くださいませ!

 

今回のお題

1. 無知の自覚がある人たちはそうでない人たちよりもよく知っている。

2. 後はあなたの判断です。

 

より力がつくと思いますので、できればご自分で英訳を考えてからこの先をお読みになることをお勧めします。

 

英訳例

英訳例はこちら↓

 

1. Those who know that they don't know know better than others who don't know that they don't know.

2. All that is left is for you to decide.

 

解説

ではそれぞれの問題を解説していきます!

 

問題1

「無知の自覚がある人たちはそうでない人たちよりもよく知っている。」

 

そもそも「無知」っていう単語を知らないよ!

 

英文ライティング/英訳のおける「迂回(getting around)」とは?

英訳するときや英語で文章を考えるときに単語が分からないことはよくあります。そのような場合にはその単語を「迂回する(get around)」という方法があります。

英訳の場合ではいわゆる「和文和訳」です。

 

この問題では「無知」→「知らない」と読み替えることでたとえ ignorant という単語を知らなくても表現することができるようになります。

また「そうでない人たち」も「そうでない」に対応する単語を探すのではなく「無知の自覚のない人たち」と読み替えることで前半に not を加えるだけになります。

さらに「自覚」も「気づいている(aware)」と読み替えることもできますし、英訳例のように「知っている(know)」と読み替えることもできます。

 

まとめると、

「無知」→「知らない」

「そうでない」→「無知の自覚のない」

「自覚」→「知っている」

と和文和訳ができました。

 

以上を踏まえて問題全体では、

「無知の自覚がある人たちはそうでない人たちよりもよく知っている。」

             ↓

「自分が知らないことを知っている人たちは自分が知らないことを知らない人たちよりもよく知っている。」

と考えると長くはなりますがずっと訳しやすくなります。

 

those who と others who で対比

「~な人たち/~する人たち」は今回のテーマの1つである those who ~ という定跡がありますが、仮にこれを知らなくても people who で十分です。

 

そして後半の「そうでない人たち」→「自分が知らないことを知らない人たち」は those who や people who とすることもできますが、others who とすることで最初に来る those who と対比させることができます。

 

自分が知らないことを知っている人たち → those who know that they don't know

自分が知らないことを知らない人たち → others who don't know that they don't know

 

よく知っている

「よく知っている」だけでは He knows English well(彼は英語をよく知っている)の可能性がありますが、今回の問題は明らかに比較していますでの比較級を使います。

 

know well を比較級にすると know better than ~となります。

 

うん? know better than って見たことあるぞ。

そう、これイディオムであるんだよね。

 

know better than to 不定詞 は「~するほどばかではない」というイディオムです。

She knows better than to do such a thing.
(彼女はそんなことをするほどばかじゃない

 

しかし、今回は others who ~と名詞句が来ますし、そもそも know better than to ~は「~するよりもましである」→「~するほどばかじゃない」とちゃんと比較の意味で解釈できます。

 

英訳例

以上からこの英訳例が完成します。

 

Those who know that they don't know know better than others who don't know that they don't know.

 

問題2

「後はあなたの判断です」

 

後は~だ

これが今回のもう一つのテーマである all that の使いどころ。

 

「後は~だ」→「後残っているのは~だけだ」と解釈して、

 

All that is left is ~

 

とします。

 

ちょっと待った! All that are left are じゃないの?

 

代名詞としての all が物や事を表す表す場合には単数扱いされるのがふつうです。

All is well that ends well.
(よく終わるものはすべてよし→終わり良ければ総て良し)

All you need is love.
(あなたに必要なのは愛だけ → 愛がすべて)

 

一方、人を表す場合には複数扱いとされます。

All of the members are here in Tokyo.
(メンバー全員ここ東京にいる)

 

あなたの判断

ここで「あなたの判断」を your decision とすることもできますが、今は「判断」がなされておらず未来の出来事ですので英訳例ではもう少し工夫して不定詞を用いて is for you to decide と表現しています。

 

It is important for you to decide whether ~ という形は比較的よく見ると思いますが、

この is for you to decide は少し形が違い、

 

something is for you to 不定詞

 

となっています。

しかし、for you の役割は「意味上の主語」ということで It is important for you to ~の場合と同じです。

つまり、to decide の意味上の主語が you になって「あなたが決断する」という意味を表しています。

 

これで今は判断がなされておらずこれからだよ、というニュアンスが出せました。

 

英訳例

「後はあなたの判断です」→「残されたものはあなたが判断することだけ)」と解釈してこの英文が成立します。

 

All that is left is for you to decide.

 

まとめ

今回は those who と all that を使った英作文でした。

記事タイトルで出題テーマがネタバレしているので問題文にひねりを加えています。そのため腕に覚えのある方でも難しかったのではないかと思います。

 

あとがき 

本文でも「英訳」 としているようにここに掲載した英文だけが正解というわけではありません。本当は添削ができれば一番良いのでしょうけど。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡