今回は Surprising と Surprised の使い分けについてお送りします。
ときどきごっちゃになって分からなくなるんだよね,これ。
そうだね。これは Surprise という単語に原因があると思うんだよ。
目次
Surprise という動詞の意味
Surprising と Surprised がごっちゃになる原因としてその原形(元の形)である Surprise の意味の特徴が挙げられます。
その意味とは,
Surprise が「驚かせる」ですので,
You surprised me. は「あなたは僕を驚かせた」という意味になります。
ただし,ここからが日本語と英語の違いとしてややこしいところで,
日本語では何か特別な言い方として
「彼の突然の訪問は私を驚かせた」
ということはあるかもしれませんが
普通は
「彼が突然訪ねてきたので驚いた」
などというのではないでしょうか?
ここから Surprise を「驚いた」と覚えてしまうと,
I am surprised だっけ,surprising だっけと迷う原因の一つになってしまいます。
「驚いた」と「驚くべき」
「驚いた」
Surprise が「驚かせる」ですので,
その受動態である Surprised の意味は
Surprised = 驚かされた → 驚いた
これも先程と同じで日本語ではあえて強調する目的がないときは「驚かされた」ではなく「驚いた」と表現すると思います。
この言語間の感覚の違いに慣れることはとても大事です。
ということで何かに驚いたときは
I am surprised.
と表現します。
「驚くべき」
一方,I am surprising といったときは形容詞的な使い方で
Surprising = 驚かせる状態 → 驚くべき
となります。
ですから「驚いた」というつもりで I am surprising といってしまったら...
その他の「~させる」動詞
「~させる」という意味を持つ動詞は他にもあります。
その内のいくつかをご紹介します。
scare = 怖がらせる,びっくりさせる
disappoint = 失望させる,がっかりさせる
irritate = イライラさせる
amaze = びっくり仰天させる(怖くはない)
excite = 興奮させる,ワクワクさせる
これらを使うとき「怖い」「がっかりする」「イライラする」「ワクワクする」「おっでれぇた」というときはすべて受動態(-ed)になります。
逆に
I am scaring なら「びっくり人間」
I am disappointing なら「期待に答えられない人」
I am irritating なら「お前といると何だかイラっとする」っていわれちゃうぞ!
I am amazing なら「うぬぼれ屋さん」
I am exciting なら「オラ,お前といるとワクワクすっぞ」と悟空がいう人
という具合になります。(*日本語は”訳”ではありません^^)
Surprise のニュアンス
最後に Surprise のニュアンスを。
ウェブ上のCollinsという辞書によると,
A surprise is an unexpected event, fact or piece of news.
=Surprise とは予想外のイベント,事実,ニュース
とあります。
つまり,Surprise の「驚き」は「予想外・意外」ということ。
ですから,次のような会話は少しおかしいということになります。
(Suddenly out of nowhere in a loud voice) I found you, Gori-san!
Oh, please don't surprise me!
ゼブラくん:(突然どこからともなく大声で)ゴリさん,見っけ!
ゴリ:おぃー,驚かせるなよ。
この場合「予想外」ではなくたんに「びっくりした」ので上でご紹介した単語を使って,私ゴリはこういうべきでした。
Oh, you scare me!
これで「びっくりしたな~もう!」というニュアンスはバッチリです。
あとがき
さて,いかがだったでしょうか?「~させる」という英語の感覚と日本語の感覚の違いがおわかりいただけたでしょうか?
最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡